改善することの出来ない水陸両用モビルスーツの最大の弱点とは?

水中環境。

それは モビルスーツにおいて、

水中での効果

  • 自重を浮力で相殺できる。
  • 隠密性を確保し易い。

と言う、強みを得る事が出来ます。

これに着目したジオン公国軍は、水中運用を重視したモビルスーツの開発に着手。

そのフォルムは水抵抗を考慮した流線形が主流となっていきます。

水中でも高い性能を獲得したモビルスーツ。

しかし その分、失ってしまった性能もあります。

水陸両用モビルスーツの致命的な弱点。

それは どのような物なのでしょうか?

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求められた水中運用

宇宙空間や陸上では ミノフスキー粒子を戦闘濃度散布する事で、隠密性を確保できます。

この事で、モビルスーツの様な巨大な兵器であっても効果的な運用が可能なのです。

ミノフスキー粒子

2013.08.20
ジオン軍
万能性があり、戦いの主戦力であるモビルスーツの運用場所を増やしたい。

と考えれば、潜水艦の活躍は既知の事実。

この事で、必然的に水中でのモビルスーツ運用に目が向けられる様になりました。

流線形と隠密性

水中での抵抗は、音として探知されてしまうので 隠密性が損なわれます。

そのため装備品は、基本的に機体内に格納する事が前提であり、主力機のアッガイズゴックも例外ではありません。

主武装のアイアンネイルも格納されていて、必要に応じて突起したり、引っ込んだりします。


ハロAI強化ver.
アイアンネイル格納時ダヨ。
巡航時や隠密を確保する場合はこの様に引っ込んでいルヨ。

ハロAI強化ver.
アイアンネイル突起時ダヨ。
戦闘時は、これで暴れまくルヨ。

この様に 突起の少ない流線形であるため、水中においての隠密性が確保し易くなります。

しかし この反面、浮き彫りになる問題も。。

格納されている武装の問題点

ご存知、グフの武装にはフィンガーバルカンとヒートロッドがあります。

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ぴろすけ
ヒートロッド
腕と一体化した武装です。
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ぴろすけ
フィンガーバルカン
指が銃口になっています。

これらの武装はモビルスーツの指や腕と一体になっているので、先に紹介したアッガイのアイアンネイルと同じく機体内に格納する形になります。

もし このヒートロッドが壊れた場合、選択肢は2つで、

破損時の選択肢

  • 壊れた部分の性能を殺したまま出撃。(デッドウェイト化)
  • 修理に機体の拘束が必要なので出撃できない。

一体式なので、壊れた部分だけを簡単には取り外せません。

例えるなら、DVD内蔵テレビのDVDが壊れてテレビは観れるのに、テレビごと修理に出さなくてはならないのと同じです。

この問題から、グフには改良が施され、

グフカスタムの改良点

  • フィンガーバルカンは外付けに変更。
  • 脱着が可能なガトリングシールドの追加。

壊れたら機体から簡単に取り外して、修理出来るようにしたのです。

ぴろすけ
外付けバルカン砲。
脱着はもちろん、マガジンの換装も可能です。

ぴろすけ
ガトリングシールド。
弾が尽きれば、シールドのみを残して放棄。
デッドウェイト化を防ぐ事ができます。

しかし、水陸両用モビルスーツの最優先事項は隠密性。

外付けユニットによる改良は基本的にご法度なのです。

そして、もう一つ 問題点が。。

機体構造とメンテナンスの関係

モビルスーツの構造は、2つに大別されます。

セパレート構造

ジオン公国軍の統合整備計画で建造された機体は、規格統一やメンテナンス性向上を意識した「セパレート構造」となっています。

セパレート構造とは

首や胴体・腕などを別々のユニットにし、ボルトやリベット等を用いて組み立てや分解を比較的容易に行える構造のこと。

タイミング遅れの統合整備計画と、兵器開発にこだわるジオン軍について

2013.08.21

例えば「ケンプファー」は、サイド6にある小さな町工場に部材を持ち込み、調達した道具を使って4人程度で組み立てられました。

ハロAI強化ver.
モの凄く簡素化された設計だった事がわかるネ。

モノコック構造

一方、水陸両用のモビルスーツは流線形のフォルムと相性が良いモノコック構造であることが一般的です。

モノコック構造とは

首と胴体の区別を無くして一体型にすることにより、機体の外板全体の連続した面積を増やし、外から受ける力を分散させ強度UPできる構造のこと。

こうする理由は、耐水圧や耐弾性はもちろん、機体内に格納されている武器は使用時の反動を関節で逃がす事に限界があり、それらの力を機体の強度で受け持たなければりません。

つまり、水陸両用モビルスーツは「モノコック構造」でなければ成り立たないのです。


ぴろすけ
モノコック構造による機体は、ジムを貫く強度も持ち合わせます。

構造とウイークポイント

高い強度を確保できるモノコック構造は、セパレート構造とは真逆の性質を持ちます。

構造 用途 特徴
セパレート 汎用機 メンテナンス性に長ける
モノコック 水陸両用機 高い強度を獲得できる

例えば、乗用車のボディをモノコック構造とした場合、バンパーの部位が壊れたとしてもボディを全部外して修理しなければなりません。

そんな効率の悪い事はやってられないので、車のボディはボンネットやバンパー等の部位に分かれたセパレート構造になっています。

すなわち、モビルスーツの水中適用能力を高めた反面、失われた性能とは、

外付けユニット不可+モノコック構造=

A.メンテナンス性能が劣悪である。

これが宿命的に付きまといます。

ジオンの海洋部隊充実の意義とは?

キシリアが主導した海洋部隊は機体数が増え、充実に向かえば向かう程、人と手間とコストが増大する事になります。

国力が地球連邦に比べ1/30しかなかったジオン公国において海洋部隊の充実は、果たして的を射た戦略だったのでしょうか?

地球連邦軍本拠地ジャブローを攻略するために、モビルスーツを駆使した隠密性を伴う作戦は必要であったかもしれません。

しかし やり方がまずかったのか、結局それも失敗に終わっています。

ジャブロー攻略戦 0079.11.30

2012.08.05

ジオン公国軍は、モビルスーツ等の機動兵器に頼り過ぎて、作戦や戦略にいつも ひとひねり足りていない気がします。

手段と目的が上手くかみ合っていないジオン公国軍はジャブロー攻略失敗後、地球上での部隊や戦力がほぼ無形のものとなり、編成された海洋部隊も活躍の場を消失。

そのまま終戦を迎えました。

まとめ・考察

ジオン公国軍は、色々な作戦に対応できるモビルスーツバリエーションを保有しています。

その代表的な存在と言えるのが、水陸両用モビルスーツです。

ただし上記した様にメンテナンスの問題と、一体構造の成型はイニシャルコストも安くはありません。

水陸両用機の計算式

高いイニシャルコスト+高いランニングコスト=単純にハイコスト

費用対効果を考えれば、大変に非効率的な機体なのです。

一方の地球連邦軍は、水中に特化した機体を個別には開発しませんでした。

基本的にジムをベースとしたバリエーション機で対処しています。

ハロAI強化ver.
一部には、ボールを改修した水中用の機体もあったみたいダヨ。


ぴろすけ
RAG-79 アクア・ジム。
性能は劣悪だったようです。
水中型ガンダムも少数生産されましたが、それも基礎開発から始めた機体ではありません。

結局はその後の戦乱においても水中運用に特化したモビルスーツは積極的に開発されておらず、宇宙世紀0090年代に入っても老朽化したザク・マリンタイプ等が運用されるに留まっています。


ハロAI強化ver.
ザク・マリンタイプ
一年戦争終戦後に地球連邦に接収された機体ダヨ。
Zガンダムでも登場しまス。

でも劇中において、この水陸両用モビルスーツは非常に強いインパクトを残しました。

ガンダムを語る上で、水陸両用モビルスーツは切り捨てられない要素である事は間違い無いのです。

個人的にはハイゴッグ。好きだなー。

ハロAI強化ver.
ナんか、突起物だらけダナ。。
ぴろすけ
すんません。
以上 余談でした~。
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2 件のコメント

  • 全てジムを基本とするバリエーションで対応とありますが、ボールの改造機も水中用で使われてます(泣)

    • 村人さん

      コメントありがとうございます。
      「全て」と言う標記に問題がありましたね。
      失礼しました。
      訂正しておきまーす。

      しかし、連邦におけるボールの扱いはひどいな。
      といつも思う。。

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    ABOUTこの記事をかいた人

    ぴろすけ

    ガンダムは好きですが、宇宙世紀でないシリーズは詳しくありません。 シャアとアムロが織りなす世界観が好きなのです! 「塾長」と称していますが、ただの一年戦争ヲタク。 熊本県在住 普通のサラリーマン。 階級は伍長あたりで、もちろんオールドタイプであります。。