ザクは「ザクマシンガン」と呼ばれる実弾兵器を標準的に装備しています。
ザクマシンガン
この「ザクはビームライフルを装備できるか?」の問いに対しての答えは、基本的に装備させることは可能です。
でも、ザクはビームライフルを装備していません。
宇宙世紀最強の武器であるビーム兵器をザクが装備していない理由とは、どの様な物なのでしょうか?
ビームライフルの仕組みと、ガンダムとザクの出力比較
ガンダムはビームライフルを使う時、ビームライフルを手のひらにあるコネクタと接続させています。
その理由は、ビームライフルを撃つのに大量の電力が必要だからです。
また、ビームライフルはビームを放つ為の「収束リング」と「加速リング」をI・フィールドで構成しています。
このI・フィールドで、ビームを射出に適した形に電磁誘導して押し出さなくてはならないので、核反応炉から大量の電力を確保する必要があるのです。
そこで、ビーム兵器を装備するガンダムとビーム兵器を装備していないザクのジェネレーター(核反応炉)出力を比較すると、
ザクがビームライフルを所持してない理由のひとつは、ミノフスキー・イヨネスコ型熱核反応炉の出力の問題が挙げられます。
ガンダムの出力決定とビームライフルの開発
地球連邦軍は、ジオン公国軍が作業中に漂流させてしまったザクを入手した事で(諸説あります)、モビルスーツの研究を飛躍的に進める事が出来ました。
その最初の機体「ザニー」をベースに目標であった「モビルスーツにビーム兵器を搭載する」という開発・設計を進めていった結果、ザク程度のジェネレーターでは出力が足りない事が明らかとなります。
モビルスーツサイズのプラットフォームで得られるミノフスキー・イヨネスコ型熱核反応炉の出力の最大値が、その当時の技術力上、ザクの3割増し程度であったと考えられ、同時にその出力でも使えるビームライフルも開発しなければならず、ビーム兵器には「省電力」が求められる事になったのです。
コれでエネルギーCAPが開発されたんだナ
ガンダムに搭載された高出力ジェネレーター。
これにより、ザクの3割増し程度の出力を得る事が出来ました。
この事から、ザクは出力が低いですが、核反応炉によって電力を発生し続けているので一応、ビームライフルを撃つ事はできます。
しかし、ビームライフルが電力を大きく奪う形になるので、電力が足りなくなってモビルスーツがシャットダウンし、動かなくなってしまう可能性もあります。
また、ザクの基本設計にビーム兵器を使う事が想定されていなかったので、電力供給する為のコネクタが付いていません。
ザクはこの様に出力の問題とコネクタの未装備により、ビームライフルを撃つ事が出来ないのです。
従って、もちろんビームライフルを装備していません。
それでもザクはビームライフルを撃つ!
上記した通り、ザクはビームライフルを装備することが出来ません。
しかし、 ガンダムオリジン 第7巻 には機体ベースがザクで、頭がガンキャノンという構成の「キャノンザク」というのが登場します。
この機体は、ランバ・ラル隊と交戦した際に拿捕したザクをホワイトベース隊が改修したものです。
ザクの機体から電源プラグを直接引き出してビームライフルに接続し、ビームライフルを撃っているシーンがあります。
もしかすると、途中でビームが出なかったり、機体が動かなくなったりする可能性があったかもしれません。
速攻でやられたケド・・でも4・5発は撃ってタヨ
まとめ・考察
ザクはビーム兵器を使う事が出来ます。
しかし、出力とコネクタの問題でビーム兵器を使う事を想定した設計になっていません。
この問題が一年戦争後期に台頭してきた地球連邦軍のビーム兵器標準装備モビルスーツの前で、ザクは劣勢に立ってしまう事になります。
モビルスーツの開発が遅れた地球連邦軍はビーム兵器標準装備を目指し、その開発に多くの時間を要してしまいましたが、より強力な兵器を保有する為には必要な事案でした。
それに対し、ビーム兵器を搭載していないザク等の初期モビルスーツは開戦当初については圧倒的な兵器であったかもしれませんが、このビーム兵器の要素がひと押し足りていません。
ジオン公国軍は開戦当初からビーム兵器標準装備のモビルスーツを開発していれば、ブリティッシュ作戦をプラン通り成功させて戦争に勝利していたかも知れませんね。
すんません。
以上 余談でした~。
まず装備するビームライフルが無いことについて触れたのだろうか?
ジオンはビーム兵器の小型化に置いて大きく遅れを取っていたので、ザクに持たせるビーム兵器自体が存在せず、それ故ザクの設計に置いてビーム兵器の装備を想定していない。
この前提条件を語る事で後の説明も大分楽になるのではないだろうか
クラウンさん
コメントありがとうございます。
仰る通り、ザクはビーム装備を前提にしていません。
ただ、当サイトが「入門塾」としており、素人発想の素朴な疑問として、
「あれだけ量産されたザクがビームを装備していないのは勿体無いしなんでだろう。」
との発想から記事を起こしました。
ムサイなどの艦船ではビームは実用化されていた中、もうひと踏ん張り頑張ったらザクに装備させ圧倒的戦力で連邦を打ち倒していた。だろう。
と思うのです。
数ヵ月後には連邦はモビルスーツへのビーム装備を実現しているのも踏まえると、ザクにはビーム装備してほしかったなー。
解釈が誤ってますよ。
ビームライフルは弾切れ(エネルギー切れ)を起こす描写が何度も出てきます。
仮にMS本体のジェネレーターをエネルギー源としてエネルギー切れになってしまった場合、本体を動かすエネルギーすらなくなっていることになりませんか?
ヒント:エネルギーCAP
通りすがりさん
コメントありがとうございます。
解釈の部分ですかね。
ありがとうございます。
メガ粒子を生成するのに電力が必要なので、それを軽減する為にエネルギーCAPが開発され 生成寸前を溜め込んで省電力化した。
ここまでは良いのですが、
それを、射出する時に少しの電力でメガ粒子に変化させ、砲身内に射出リングを形成する時にけっこうな電力が必要となる。
核融合炉は発電し続けていますが、ビームライフルに電力を奪われ、機体への電力供給も続けると高付加がかかる。
すなわち、電力供給量の絶対数が低い、発電量を上回る電力が消費された場合に動かなくなるのではとの意味です。
うむぅ。ちょっと見つめ直してみよう。。