モビルスーツの「ジェネレーター出力」って何の事?

モビルスーツは駆動モーター等を動かしたり、ビームライフルを打つのに大量の電気が必要です。

メガ粒子砲(ビームライフル)

2013年8月20日

ジェネレーターとは直訳すると「発電機」と言う意味なのですが、モビルスーツに搭載されているミノフスキー・イヨネスコ型熱核反応炉がそれに当たります。

例えば、下記のガンダムのスペック表に記載されている「出力」がジェネレータ出力の事で、この値はモビルスーツの性能を示すに当り、大きな意味を持ちます。

型式 RX-78-2
所属 地球連邦軍
重量 43.4t
頭頂部 18.0m
出力 1,380kw この数値
推力 55,500kg
装甲材質 ルナ・チタニウム合金
搭乗者 アムロ・レイ

ミノフスキー・イヨネスコ型熱核反応炉(ジェネレーター)

2013年8月20日

ガンダムの電気代

ガンダムはジェネレーター出力1,380kwとなっていますが、これはジェネレーターが1秒間に発生する電力が1,380kwという意味で、逆に言うとガンダムの性能を維持するのに必要な電力量は1,380kwと言う意味にもなります。

この電力1,380kwを身近な物に置き換えて考えると、液晶テレビのアクオス45型は303wですので、

  • 1,380,000÷303=4,554

となり、ガンダム1機の消費電力量とアクオスを4,554台の消費電力量が同じという意味になります。

また、ガンダムを発電所代わりに利用すると、一般家庭460世帯程度分を賄える電力を確保できるそうです。

40tを超えるモビルスーツの巨体が、

  • 格闘もする。
  • 白兵戦もする。
  • ビーム兵器も使う。
  • 走ったり、
  • ジャンプしたり。

そんなモビルスーツが460世帯分の電力で動く・・・

多いとも言えない気がしますし、少ないとも言えない、何か微妙な数値ですね。

ハロAI強化ver.

ガンダム≒460世帯。

では、少し違った角度から比較してみます。

総務省が発表した2013年の4人世帯の年間平均電気代は¥141,828だそうです。

ガンダムに搭載されているジェネレーターを使わずにガンダムを動かそうと電気を買った場合、2013年におけるガンダムの年間電気代は単純計算で、

  • ¥141,828×460=65,240,880円

となります。

1ヵ月に換算すると5,436,740円

金額に置き換えると凄い額ですね。。

モビルアーマーの発電量と原子力発電所の比較

このような比較もあります。

佐賀県にある玄海原子力発電所の一号機は55万9千kwの出力があります。

すると559,000÷1,380=405となり、ガンダムが405機いれば同じ出力を得る事が出来る計算になります。

ちなみに一年戦争時の最強の攻撃力を誇ると思われるビグ・ザムは140,000kwの出力があります。

ビグ・ザムだと4機いれば原子力発電所と同等の出力を得る計算になります。

ちなみにビグ・ザムのジェネレーター出力はガンダムの約101倍です。

先ほどの1ヶ月の電気代の計算を当てはめると

  • ¥5,436,740×101=549,110,740円

1ヵ月 5億5千万円! す・すごい!! 圧倒的じゃないか・・・。

ハロAI強化ver.

バ、売電すべシ!

ぴろすけ

すんません。
以上 余談でした~。




12 件のコメント

  • 核反応炉でも核融合炉と核分裂炉では出力が違います
    燃料の重量が同じなら融合炉の方が4倍程度の熱量を発生します
    モビルスーツ用に小型にするとしても融合炉の出力の設定値としては低すぎる
    車は内燃エンジンなので比較は難しいが300~400KWは出せる
    電気機関車は外部からの供給になるが定格出力は5000KWほど出せる
    重い武器を持って飛んだり跳ねたりするには1000~2000KWでは低いのではないかと思います
    0が1つ足りない印象です
    住宅と違って機動するものだから消費電力が大きいのは当然かと思います

    • 陰核融合さん
      コメントありがとうございます。

      おっしゃる通り、出力の桁がひとつ足りない印象で、改めて見てみると説明に困る数値ですよね。
      ただ、公式設定として決まっている以上、これをどのように結論付けるか。

      ガンダムはスポーツカー3~4台分の出力で動き、ビーム兵器も使うことができる。
      低電力でのテクノロジー。核融合炉でなければならなかった理由。

      悩ましやー。。

      • 「W」が現在の地球で使用されている単位と異なる、と言う線は無いでしょうか?
        宇宙世紀になって電力の出力がインフレを起こしたため、新たに制定された「ニューワット」みたいな単位で、長い間使っているうち何時の間にか「ニュー」が抜けて旧世紀と同じ「ワット」と呼ばれる様になった為紛らわしくなった。

        だから、宇宙世紀の「1W」は実は旧世紀の「10W」なんです。

        こう解釈すれば設定を書き変えずにMSのスペックを強化する事が可能だと思うのですが、如何でしょうか?

        • はぎわらさん
          コメントありがとうございます。

          秀逸!
          シンプルで分かりやすく、個人的には、腑に落ちる的を射た新しい解釈だとおもいます。
          てか、逆にこれしかないでしょ。

          小難しいミノフスキー技術がああだのこうだのを一発で飛び越えた新たな発想ですね。
          公式設定にしてもいいと思うけどなぁ~。
          いやー。思いつかんかったなー。
          カンプク( ゚Д゚)スゲー

          • ありがとうございます。

            褒めて頂いたのに申し訳ないのですが、私だけのアイデアではなく、作家志望の友人が「過去のSFの設定を現実が追い越して、コンピューターのスペックがしょぼくなる現象」について「なら単位の読みを変えて別単位にしてしまえばいい」と言っていたのを聞いて、「これガンダムでも使えるな」と常々思ってまして。

            ジェネレータ出力は「ワット」って読みを変えられないっぽいので、「ニューワットが縮まってまぎらわしくなった」と言う案を即興でひり出しましたw

            この手の「とんち」は一休さんを紐解くまでもなく、日本人がずっと得意にして来た分野なので、SFとか作る上で武器になってるのかなと。ミノフスキークラフトの設定も、そうして作られたわけですし。

            と言う訳で、半分パクリですが、喜んでいただけたら幸いです。

          • はぎわらさん
            度々コメントありがとうございます。

            ガンダムが今でも人気を維持し鮮度を保ち続けているのは、今回のような発想やらとんちやらを、ガンダムファンが色々な視点や切り口でああでもないこうでもないと議論したり妄想したりつぶやいたりしているからだと考えています。

            ガンダムにはまだ合点のいかない問題点がたくさんあります。
            今回の様に、はぎわらさんの独自の解釈等があれば、また色々と聞いてみたいですねー。
            それによってガンダムはまた深みを増してきます。

            こういう話は楽しい!
            ありがとうございます。

  • なんとも水を差すようで申し訳ないのですが。宇宙世紀という架空の年号を使っていても、2045年あたりに改元したのではないかと。すると2120年くらいの物語でしょうか。今から100年後くらいですよ。インフレというのは例えばジンバブエドルでハイパーインフレがあったのと同義ではないかと。通貨と違ってエネルギーは100年でそんなに強大にはならないのではないか。そもそも一桁程度の違いではデノミなんてしませんよ。混乱の元ですから。ウォンも断念したことあるのですよ。公式の設定がインチキなのだからあまり拘らなくて良いのではないかと。

    • ワイト島さん
      コメントありがとうございます。

      なんとも水を差すようで・・・との事ですが、そんな事ありません!
      色々な意見が交錯するの事で、新しい発想や思い付きにつながるので、ありがたいコメントであります。

      仰る通り、公式設定に向かって無理やり逆算をしようとしている話しなので、こだわり過ぎると結論が詰まってしまうのは必然ですよね。
      うむぅ。
      でも、何とかこじつけでも結論を導き出したくなる気持ちも捨てきれず。。

      いやぁ、とは言え車4~5台分の出力で稼働するモビルスーツの設定は省エネすぎですかねー。
      仮にその出力でモビルスーツが稼働できる事を肯定した場合、現代技術で十分に出せる出力なので、そこでなぜ桁違いの出力を出せる核融合炉を採用しつつも、低出力にせねばならなかったのか?の議論になってくるのかなー。

      んー。難解ですねー。

  • 参考にならないかも知れませんが、
    ガンダムの電子回路は言わずと知れた半導体です。
    現代の半導体は省エネに向かおうとしている矢先ですが、
    専用の半導体を極めればかなりの省エネになるとか。
    もしかしたら今では考えられないような消費電力になるかもですね。

    • 反動体さん
      コメントありがとうございます。

      半導体で省エネ化。
      これも面白い切り口かと思います。

      ハイカロリー目線を逆にめちゃくちゃ省エネ設計にされていたと言う設定にしてしまう。
      蓄電技術も現代よりは格段に良くなっているでしょうから、充電式でも賄えたかもですねー。

      そうなると、核融合炉を採用した理由さえ導き出せれば、話は成り立つ。かも。
      長期戦や無補給が前提であれば、核融合炉を採用する事になったとか。

      うむー。妄想してみよう。

  • 記憶違いなら恐縮ですが、確か実在する兵器の中で相対的にMSに近そうな戦闘機で言えば、F15イーグルが電気出力100kwでF22が200kwくらいだったような気がするのでガンダムのジェネレーター出力がそれくらいでも違和感はないような…ミノフスキー粒子の影響で大出力通信やレーダーなど大電力を使用する頻度も少ないでしょうし。初代ガンダムは蓄電池ではなく核融合炉が手足や推進器の動力源であるはずなので核融合炉本体の出力が肝要か
    諸元で微妙なのは推力がほぼ機体重量なのに劇中では重力圏で飛んだり跳ねたり(たまにハイパーバズーカ持ったまま)活力ありすぎな所ですが、あくまで定格出力で55tくらいは出せるよという目安なんでしょうかね…(瞬間的には550tくらい出せたり…)

    • NEET㈱さん
      コメント ありがとうございます。
      ガンダムの推力は説明するのに困る部分はありますが、下記の記事も参照下さいね。
      モビルスーツのスラスター推力って何? 推力の比較
      重力下で飛んだり跳ねたりの描写はいくつも出てきますが、数値上は説明が苦しいです。

      何かの設定では、核融合炉が動いている時点で機体に少なからずミノフスキークラフトの作用が働くという設定もあるそうですね。
      スペック上の重量は、融合炉起動前の重量で融合炉は火を入れると止められなくなるので、その後は実測すると軽くなってるのかもですかねー。

      結論は何処に。( `ー´)ノシランシ!

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    ガンダムは好きですが、宇宙世紀でないシリーズは詳しくありません。 シャアとアムロが織りなす世界観が好きなのです! 「塾長」と称していますが、ただの一年戦争ヲタク。 熊本県在住 普通のサラリーマン。 階級は伍長あたりで、もちろんオールドタイプであります。。