RGM-79ジムを操縦するに当り、コックピットを見てみると、
- 左右に1つずつあるレバー
- 両足に1つずつあるペダル
で操作できる様になっています。


基本的には赤い円で示している、この4つです。

・・・コれだけで本当に動かせるのカ?
四肢を持ち、格闘や射撃・ドッグファイトも同時に行う事もあるモビルスーツを動かすには、あまりにもシンプル過ぎやしなか。。
きっと、そう考える人も多い事でしょう。
以前、こんな記事を書きました。
この記事にあるように、モビルスーツの細かな動きの殆どがオペレーションシステムで制御されていて、パイロットの操作を広くサポートしています。

助かるよぉ~。
但し オペレーションシステムはパイロットからの指示無しに、勝手に動き出す事はありません。
……そうです。
どんなに優れたオペレーションシステムを備えていても、モビルスーツの性能を生かすも殺すも、総じてパイロットの腕次第なのです。
では、そのパイロットの技量や判断を機体に伝えるコックピットの成り立ち、ルーツとは?
そして、モビルスーツの具体的な操作方法とは、どの様な物なのでしょうか?
目次
コックピットの成り立ち
ジオン公国軍の場合
ジオン公国軍はモビルスーツ開発に於けるパイオニアです。
そのモビルスーツは、スペースコロニーの建設重機を基に開発が進められ、基本的な操作方法はその延長線上にあります。

MW-01
モビルワーカーと呼ばれていた、モビルスーツの前身の試作機です。
重機感ありますね~。
ただ、ジオン公国軍は重工業メーカー同士を競争させ、高性能モビルスーツを開発・製造させる環境を意図的に作っていた為、メーカーが異なるモビルスーツは当然操作方法も異なっています。
従って パイロットは機種毎の順応が必要となり、それに時間を要してしまう事で、配置転換や作戦進行の柔軟性を欠いてしまうと言う問題が発生。
この事から、一年戦争末期に発動された「統合整備計画」では、コックピットの規格統一が図られました。
地球連邦軍の場合
一年戦争緒戦。
ジオン公国軍のモビルスーツを駆使した戦略の前にコテンパンにされた地球連邦軍。
連邦もV作戦を発動させ、ジオンを凌駕するモビルスーツの開発に着手します。
試作機RXシリーズは戦闘データの回収を重視した為、脱出ユニットを兼ねた戦闘機を内包するコアブロックシステムを採用。


機体が破壊されてもコアファイターで逃げてデータを保守しまス。
この事で、RXシリーズは戦闘機のコックピットが流用される事になりました。
- 左右1つずつのレバー
- 中央にある操縦桿
- 足元3つのペダル


中央の操縦桿は、コアファイター時にパイロットの手元に移動しまス。
やがて ガンダムの戦闘データ回収の目処が立ち、量産を控えたRGM-79ジムはコスト圧縮も課題であった為、コアブロックシステムの廃止が決定。
これを受け、中央にあった操縦桿が不要となり、ペダルも1つ減って冒頭に述べた配置のコックピットになりました。

量産が本格化する前にロールアウトされた、
- RGM-79ジム【E】(初期生産型)
- RGM-79ジム【G】(陸戦型ジム)
これらは、ペダルが6つもあったそうです。
頭こんがらがりそう。
偶然にも・・・。コックピット内の配置。
- ジオンの「統合整備計画」
- 連邦の「V作戦モビルスーツ量産計画」
これらのコックピット内の配置の落ち着き処は偶然にも、
- 左右に1つずつあるレバー
- 両足に1つずつあるペダル
だったと言われています。
汎用性や規格統一を意識し、色々と試行錯誤した結果が両軍同じだったという事は、これが「最適」と言えるのかも知れません。
一年戦争終戦後は勝利した地球連邦がジオンの技術も接収し、良い所を積極的に取り入れたりしたので、この配置のコックピットが基本形として後々まで引き継がれていきました。

一部の試験機やカスタム機などはこの通りではないヨ。
モビルスーツの基本操作
では 本題の、
- モビルスーツを動かすには、どの様な操作をするのか?
冒頭に述べた通り、オペレーションシステムが状況を判断して細かな動作は自動的にやってくれます。
それに加え、選択が迫られる事項も適切なコマンドを抽出し提案してくれるので、パイロットは判断するだけです。
これらの事で、モビルスーツは基本的に2つのレバーと2つのペダルの操作だけで動かす事ができます。

シンプルな分、適性と繊細な操縦技術、空間認識力などが求められますね。
パイロットの腕の見せ所。
左右のレバー(操縦桿)

これらレバーは前後に動かす事が出来る、いわゆる操縦桿です。
車で言うならばハンドルの役割ですね。
これを左右組み合わせて動かす事で動作を指示します。









諸説あるケド、キっとコんな感じダヨ。
ただ、このレバーは動きたい方向を指示するだけなので、クルマで言うアクセルを踏まなければなりません。
足元のペダル

右のペダルは前進を指示します。
つまりアクセルの役割。
上記した操縦桿の組み合わせに動きを与えます。
踏み込み度合いによってパワーの伝達をオペレーションシステムが調整。
ダッシュしたり、スラスターの併用等を状況に合わせて判断します。
一方、反対の左のペダルはブレーキの役割でもありますが、深く踏み込むと逆噴射して後退します。


後進用のアクセルって感じカナ。
戦場の絆のとはちょっと違うネ。
その他の操作
トリガー

操縦桿のグリップ部分にはビームや武器の発射を決定する複数のトリガーやセレクターが付いています。
また、指の動きを感知するセンサーを兼用するタイプもある様です。

マニュアルでモビルスーツのマニュピレーター(指)の操作をする時に必要な装置ですね。
操作盤(コンソール)

火器管制等の、戦闘中に多用するものは操縦桿の近くに配置されています。
モードの切り替えや通信・燃料系、ジェネレーター関連のスイッチも配置されていて、前面のモニターに状況や状態が表示される様になっています。
まとめ・考察
モビルスーツの操作について記述しました。
万能性を持つモビルスーツは、制圧時などに四肢やマニュピレーター(指)を駆使した作業用ロボットとして利用する事があり、モードを切り替えてマニュアルで動かします。
作業時は戦闘時に比べ 目まぐるしく動き回る事はないので、必要な作業に対し足を止めて それこそ建設重機の様な操縦を行います。
この作業時にはニュータイプもオールドタイプも関係ないですね。
しかし、一方の戦闘時の操作をちょっと想像してみると、
- 状況把握
- 決断
- 行動
が必要です。
これが ニュータイプになると、
- そこに居るだけで感じれちゃう
- 決断
- 行動
つまり、①のプロセスを省略できる訳ですね。
逆襲のシャアでは、コックピットに居たクェスに、戦場の状況が次々と入り込んでしまって気分が悪くなる描写があります。

クェス・パラヤ
パイロットの適正を短期間で示しましたが、戦争の道具にされ戦死してしまいました。。
ニュータイプはそこに居るだけで、意図せずとも状況を理解しイメージが出来てしまうのです。
一番手間の掛かる、狭くて暗いコックピットの中でキョロキョロしながら状況を把握するプロセスを省けるのは、大きなアドバンテージと言えます。
また ニュータイプは、

ビームをも避けてしまう反応速度の速さ!
と言われる事があります。
おそらく 動き出しがめちゃくちゃ速いのでしょう。
しかし これは、
- 反射
ではなく、イメージに基づく的確な、
- 予測
と考えられます。
次はこうなる、こう動くとかが感覚的に分かってしまうのですね。
それで ニュータイプに覚醒したアムロに、マグネットコーティングを施されたガンダムをあてがえば活躍出来ない訳がない!
やはり戦場に於いて無敵の存在かもしれませんね。

すんません。
以上、余談でした~。
※本記事の内容は様々な諸説あるうちの一つです。
公式な物では無く、ガンダム入門塾の見解として記述していますのでご了承下さいね。
よく見ました。旋回せずに左にすぐに動くのはどのように操作か?
https://youtu.be/sUg3r9-sMYg?t=3m54s
Choさん
コメントありがとうございます。
旋回せずにスライドする感じですねー。
さて。どうでしょう。。
出来る操作はそう多くありませんので、コメント見て下さっている方々の あぁでもないこうでもないのご意見も欲しいです~。
右にスライド→左レバーを上、右を中立、ペダル両踏みとか。
一年戦争第1話「ガンダム大地に立つ!」では、アムロが目の前にいたザクに対して反射的に押した、両レバーのボタンがバルカン砲の引き金になってましたね。
ASさん
コメントありがとうございます。
ビームライフルを撃つときも同じそのボタンが押されるのだと思うのですが、どこかに切り替えようのセレクターがあるのでしょうね。
ビームライフルを所持していない時は自動的に頭部バルカンのモードになっているのかも。
それとも右のボタンがビームライフルで、左がバルカンとか。
んー。謎。