ソロモン陥落が明白となり地球連邦軍がソロモン攻略戦の作戦成功を確信していた頃。
ビグ・ザムは のそっと出てきて、複数のジムやボールを簡単に蹴散らし、ティアンム艦隊のど真ん中に機体を進めた後、全方位射撃で一気に艦隊を撃破してしまいました。
それに加え、その当時の最新技術 「I・フィールド」を装備していて、マゼランやサラミスからの艦砲一斉射ビームも全く効きません。
それを見たスレッガー・ロウはガンダムと共に阻止行動に出ますが、たまらずGアーマーで特攻してビグ・ザムを撃破しました。
ソロモン最大のサプライズ! ビグ・ザムの出現
地球連邦軍はソロモン攻略戦で、ジオン公国軍が気づきもしないサプライズな隠し兵器「ソーラー・システム」により作戦の成功を決定づけました。
しかし、今度は逆に予想だにしない まさかの出来事を目の当たりにします。
それは、作戦成功目前にして たった1機のモビルアーマーによって、旗艦「タイタン」は轟沈。
主力のティアンム艦隊が壊滅寸前まで追い込まれてしまったのです。
冒頭に記述した通り、圧倒的なその存在を目の当たりにしたスレッガーは、多少 冷静さを失ってしまったのだと思います。
時間の猶予があればあるほど味方がやられてしまいますし、もちろん ホワイトベースも例外ではありません。
その切羽詰った短い時間の中で、やれること、やれないことを判断していったら、その答えは死を代償とした極論「特攻」でしかなかったのだと思います。
しかし、それは的確な判断であったかも知れません。
なぜなら、
- 艦砲ビーム攻撃が効かない。
- ボールが装備する180mmキャノン砲の集中攻撃も効かない。
- ティアンム艦隊の指示伝達系統が大きく混乱し、ミサイル攻撃の要請ができない。
つまり、ビームも実弾も通用する相手では無く、また、味方に援護してもらえる状況でもなかったという事です。
この事実を的確に把握していて、となれば「質量による攻撃」と言う結論に至ったのだと思います。
そうでもしなければ、味方が全滅してしまう。
【動画】ビグザムの登場とスレッガー
その圧倒的な強さを見たスレッガーは、体を張ってビグ・ザムを止めようとしたのです。
ビグ・ザムの稼働時間
ビグ・ザムは動画の通り、圧倒的な火力と防御力を誇っています。
しかし、その代償として高出力と装甲の厚みの影響で、熱が籠ると排熱が困難となり熱処理の問題から15分程度しか稼動できなかったらしいのです。
放熱の問題が解決できていないビグ・ザムは兵器としては未完成だったと言えますね。
となれば 15分だけ粘って、ビグ・ザムが動かなくなった所を簡単に仕留める事が出来たのです。
まぁ それは結果論ですし、上記の動画みても15分もあれば全滅させてしまう様な勢い。
サプライズな上に時間も無かった中、初めて見る敵の新兵器の稼働時間までは、流石に百戦錬磨のスレッガーでも見抜く事は出来なかったでしょう。
それは、ニュータイプのアムロ・レイでさえ困難な事です。
現にアムロも「圧倒的じゃないか・・・!」とビグ・ザムを見て、驚きと共に言葉をもらしています。
スレッガー・ロウ もう一つの的確な判断
ガンダムと共にビグ・ザム撃破に向かったスレッガー。
スレッガー・ロウは、多大な戦果を挙げ続けているガンダムに頼ることをせず、短い時間の中で、
- その瞬間(特攻は誰がする?)
- その後の戦争(人、兵器が減り疲弊する)
これらの成り行きを見据え、地球連邦軍からの軍務にも則り、
「自分よりも、若くて才能がある アムロとガンダムを残す」
という判断もしていたのだと思います。
ビームと実弾が効かない中、特攻による質量攻撃に加え保持している燃料と数発のミサイルの熱量をダメージに変えるのです。
それは万能機ガンダムより、Gアーマーをあてがうのがbetterである事は容易に判断がつきます。
スレッガー・ロウの想いと最後
悲しいけど、これ 戦争なのよね!
軍人でもあり、男でもあり、なにより人として信念や覚悟があったスレッガーらしい真っ直ぐな想い。
それがゆえに戦争という時代の流れに逆らうことが出来ない複雑な心境。
スレッガー・ロウの全てが詰まった色々なことを感じさせる意味深い言葉だと思います。
スレッガーは、この言葉を最後に特攻し、戦死しました。
自分の信念と覚悟を貫くことがスレッガーの生き様。
命を落としてしまっては、スレッガーの愚直は美徳にはならないのかもしれません。
しかし、だからこそ今でも語り継がれる人気のキャラクターなのだと思います。
うぅ。。
オレも大好きだぜ。
すんません。
以上 余談でした~。
映画版ではコアブースターで特攻したヨ。