ホワイトベースには、なぜ「ジム」ではなく「ガンキャノン」が補充されたのか?

ジャブロー攻略戦の後、宇宙へ向かったホワイトベース隊にはガンダムより前に作られた旧型機「ガンキャノン」が追加配備されました。

しかし この時、ガンダムの戦闘データを基にジムの量産は始まっていて、ガンキャノンのように砲撃戦に対応したバリエーション機も既に存在しています。

過酷な前線に単機で乗り込む事になっていたニュータイプ部隊・ホワイトベースには、新型主力量産モビルスーツであるジムシリーズは配備されず、なぜ旧型試作機のガンキャノンが配備されたのでしょうか?

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 V作戦とジムの量産

単機でルナ2から地球に降下してジオン公国軍の占領地域を航行しつつ、ガルマ・ザビ大佐を退けて戦死に追い込み、そのままオデッサ作戦にも参戦して水素爆弾を被害なく迎撃する等、大きな成果を示し続けたホワイトベース隊。

戦いの主戦場がジオンの優勢地域である宇宙に移ろうとしているこのタイミングで、活躍が見込めるこの部隊に旧式の試作モビルスーツ「ガンキャノン」が追加配備されます。

V作戦の象徴とも言うべきホワイトベース隊は、そのV作戦でのモビルスーツ運用方法「接近戦」「中距離からの支援」「長距離からの援護」から成る構成を開戦当初から実践しています。

この構成は「ガンダム」「ガンキャノン」「ガンタンク」に置き換える事が出来ます。


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ぴろすけ
左から、ガンキャノン・ガンダム・ガンタンク
地球連邦はこの構成をモビルスーツによる戦術の基本形と考えていました。

しかし、ガンタンクは陸戦での用途が主な機体ですので、宇宙に向かう前にジャブローで降ろされ、そのガンタンクの役割「長距離からの援護」は、ジャブロー出発前に改修されていたホワイトベースが受け持つことになります。

劇場版で外されたガンタンクとGアーマー。その理由とは?

2015.04.29

その状況で中距離支援ができるモビルスーツが追加された訳ですが、新型の主力量産モビルスーツであるジムにも中距離支援ができるバリエーション機「ジムキャノン」が既に量産されています。

ジムシリーズの戦闘データはガンダムから得て量産化されていて、ジムキャノンに至ってはそれに加えガンキャノンの砲撃データも応用されています。

先に記したような活躍もしたのに、それでいてもホワイトベース隊には旧式の試作機ガンキャノンが追加される事になったのです。

んー。なぜでしょうか?

 ジムシリーズが配備されなかった理由

その理由は年功序列にあります。

候補1・ジムキャノン

新型の中距離支援型モビルスーツ「ジムキャノン」は、お偉いさんであるティアンムとレビルが指揮する艦隊に優先的に配備されていました。

先に述べたように、ガンダムとガンキャノンのデータを応用して量産されているので、戦力として期待されたのか上から順に地上の拠点等にも配備されて、若干20歳程度のブライト・ノアが艦長を務めるホワイトベースにはまわってこなかったようです。

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RGC-80 ジムキャノン
なんか弱そうです。
48機生産されました。
劇中では全く見ませんが、ソーラレイで殆どやられてしまったようです。

候補2・ジムスナイパーカスタム

ハロAI強化ver.
ナらば、ジムスナイパーカスタムでハ?

となりますが、この機体は前期生産型の性能が悪かったジムをルナ2等で改修して戦線に送り出された機体です。

ソロモン攻略戦後に本格的な改修が始まった為、そのタイミングでのホワイトベース隊への編入は現実的では無かった様です。


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ぴろすけ
RGM-79SC ジムスナイパーカスタム
接近戦用の火器も多く装備しており、中距離支援や狙撃任務に特化させた機体ではありませんでした。

候補3・ジム

ハロAI強化ver.
ソれでは、せめて普通のRGM-79ジムハ?

この機体は万能機ではありますが、ガンダムと同じく、どちらかと言うと接近戦・白兵戦用です。

バズーカーも装備できますが、中距離支援では能力が落ちます。


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ぴろすけ
接近戦用の機体の配備は、パートナーとなるアムロの能力についていけるパイロットがいなかったので、見送られたのかも知れませんね。

候補4・ジムスナイパーⅡ

ハロAI強化ver.
ムムむ。。
ナらば、ジムスナイパーⅡハ?

この機体はカタログスペック上ではガンダムを上回り、ゲルググにも対抗できる量産機として設計されたもので、一年戦争終戦までに生産された機体は極少で勿論ホワイトベースにまわってくる事はありません。


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ぴろすけ
RGM-79SP ジムスナイパーⅡ
ポケットの中の戦争で登場します。
狙撃任務に特化させるのではなく、万能性を向上させる目的で生産された高コストな機体です。

 なぜ比較的 古いガンキャノンが補充されたのか?

  1. RX-77-1A ガンキャノンA
  2. RX-77-2 ガンキャノン
  3. RX-77-3 ガンキャノン重装型
  4. RX-77-4 ガンキャノンⅡ
  5. RX-77D 量産型ガンキャノン

ガンキャノンは上記の様なバリエーションがあります。
基本的には試作機としての役割です。(諸説あります)

ジムシリーズの配備が無い事が分かった時点で、上記機種が候補としてあがったと推測できます。

候補1・ガンキャノンA

ガンキャノンAは砲撃データ収集の一環で、盾を装備する想定が無いガンキャノンの装甲の強度をテストする目的で作られた機体だったので、前線への部隊への配備は見送られた様です。


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ガンキャノン火力試験型
ガンダム THE ORIGINで登場します。

候補2・ガンキャノン重装型

ガンキャノン重装型は一年戦争末期のジオン宇宙拠点を攻撃する想定で開発段階であった為、この時は運用状態にありませんでした。


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ぴろすけ
RX-77-3 ガンキャノン重装型
赤から一転、青い機体です。
Zガンダムにも登場します。

候補3・ガンキャノンⅡ

ガンキャノンⅡもジャブロー攻略戦で大破してしまい、ホワイトベースの出港までに間に合う状態ではありませんでした。


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ぴろすけ
RX-77-4 ガンキャノンⅡ
ビームキャノンに変更された事と、重力下でもジャンプ出来るようスラスターが強化されています。

候補4・量産型ガンキャノン

量産型ガンキャノンもジムのパーツを多く流用した物でしたので、ジムキャノンの量産が主流となっていたこの時、機体はほぼ存在しませんでした。

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RX-77D 量産型ガンキャノン
量産を意識し、コアブロックシステムは廃されています。
ちょっとレイバーに似てるような。

正式採用・RX-77-2 ガンキャン

そこで最終候補機となったが、ホワイトベース隊で既に運用されているのと同型で、ジャブローに1機置いてあった「RX-77-2ガンキャノン」です。

この機体は、製造当初6機製造されていました。

ホワイトベースが処女航海でサイド7に向かった時、その内の3機が搭載され(サイド7で2機は撃破された)、残りの3機はジャブローやその他の拠点に配備してありました。

それをホワイトベース隊に編入配備したのです。

ホワイトベース隊は「ニュータイプ部隊」と期待されていた割には、旧態依然感が強い年功序列でモビルスーツの配備が決められたり、残余感のあるガンキャノンが配備されたりと、なんか割に合わない役回りだなぁと感じます。

若いクルーばかりだったので、ナメられているのかなぁ?

 まとめ・考察

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ガンキャノンは旧式の試作機として取り扱われていますが、ホワイトベース隊としてはガンキャノンの配備について、それ程旧式を押しつけられたという感覚は無かったようです。

ガンキャノンは確かに試作機であり、色々な癖やウィークポイントを抱えながら運用されていたのも事実です。

ただ、ホワイトベース隊としてはそれらを幾多の戦闘の中で熟知していて、メンテナンスのコツや方法に対するスキルも高いレベルに達していました。

それでいて、カイ・シデンに駆られたガンキャノンは、高い戦闘スコアも結果として出していた訳で、ガンキャノンはホワイトベース隊にとって信頼の置けるモビルスーツであったのです。

また、ガンキャノンは旧型機ではありますが、スペックも大きく引けを取る物でもありませんでした。


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ぴろすけ
RX-77-2 ガンキャノン
砲撃戦では高い性能を発揮し、中距離支援機としてホワイトベースには無くてはならない存在です。

これらの理由で、むしろガンキャノンの配備は逆に歓迎されたとの話もあります。

これらの見解には色々な諸説があります。

例えばガンダムORIGINでは装甲が増加されたジムが配備されて、セイラさんが搭乗しています。

カイ・シデンも「キャノンは人を選ぶ繊細なメカだ」等と発言し、新型のジムが配備された事に対する皮肉を含めた発言をする描写もあります。

個人的には深紅のガンキャノン2機の方が、ビジュアル的にホワイトベース隊が締まって見えて好きですね。

ぴろすけ
すんません。
以上 余談でした~。
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8 件のコメント

  • そもそもガンキャノン(というか連邦のMS)がロールアウトして終戦まで3ヶ月で旧式もクソもない
    ORIGINは知らんが整備の面を考えるなら補給物資の関係上同型で揃えたほうがいいしWBが補給を受けたタイミングでならガンキャノンはほぼ最高級品といっていい

  • 通りすがりさんへ
    コメントありがとうございます。
    返信が遅くなりすいません。

    ガンキャノンはハイエンド機なので、ご指摘の通りとですね。。
    私の表現がよくなかったです。
    すいません。
    もう少し勉強してみますね。
    ありがとうございますm(_ _)m

  • 他に考えられる理由としては同じ機体を用意したほうが整備効率や部品点数を増やさなくて済むとか
    コアファイターを有する機体の整備に関してはホワイトベースは実績があるので押し付けられたとか
    ありそうですね。

    • アプサラスさん

      コメントありがとうございます。
      整備性や部品管理を考えれば同一機材で整えた方が効率がいいですよね。

      開戦前のRX計画から開発が進められていたガンキャノンと、ガンダム等の戦闘データを流用して製造されたジムを比べると、個人的には汎用性の高いジムを好んでしまいます。
      コアブロックシステムの機体で固めてあるという発想は思いつかなかったなぁ。。脱帽。

  • あの・・・画像のジムスナイパーはRGM-79[G]なんですよ・・・
    宇宙に上げることを前提にしているので陸戦型機はそもそも候補にすら入らないかと
    ジム・スナイパーカスタムの方もア・バオア・クー戦に投入されたようですのでそもそも生産してないかと

    • パステルナークさん。
      コメントありがとうございます。

      ご指摘の通り、この機体はケルゲレンを打ち落とした時につかわれた陸戦用の機体ですよね。(*-*)
      本当はジムスナイパーカスタムを表示したかったのですが、当時画像が無くこれをつかってしまいました。
      ジムスナイパーカスタムは前期生産型GMのカスタム型と認識してます。
      ですので、指摘の通りスナイパーカスタムはゼロから設計して生産された機体ではないですね。

  • パイロットの適正なんかも要因かもしれません。
    当の交替されたガンタンクのパイロットは、リュウさんが戦死するまでは砲手席担当だったハヤトでしたから、前衛型のジム系よりも砲撃型のガンキャノン系の方が向いていたのでしょう。

    • 名無しの一般兵さん。
      コメントありがとうございます。

      なるほど、一理ありますね。
      パイロットの適性をみて割り当てを決める。
      合理的だ!

      ただ、ハヤトの十八番「ジュードー」が活かされていないのが残念(笑)

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    ABOUTこの記事をかいた人

    ぴろすけ

    ガンダムは好きですが、宇宙世紀でないシリーズは詳しくありません。 シャアとアムロが織りなす世界観が好きなのです! 「塾長」と称していますが、ただの一年戦争ヲタク。 熊本県在住 普通のサラリーマン。 階級は伍長あたりで、もちろんオールドタイプであります。。