ミノフスキー粒子とは、ミノフスキー・イヨネスコ型熱核反応炉内の核融合反応で副産物として産出される素粒子です。
このミノフスキー粒子を故意的に空間に散布すれば、レーダーによる索敵やミサイルの誘導、通信が困難になってしまいます。
宇宙世紀において、戦闘環境の革命的変化をもたらす事になったミノフスキー粒子の性質とは、どの様な物なのでしょうか?
ミノフスキー粒子の性質
ミノフスキー粒子は、物質や場を形成する最小単位の粒子「素粒子」と呼ばれます。
この素粒子は肉眼で見ることは出来ませんし、質量もほとんどありません。
また、ミノフスキー粒子は極めて電気を帯びやすく、必ず正か負の電子を帯びていて、粒子同士は反発する性質を持っています。
このミノフスキー粒子を空間に高濃度で散布すると、そこを通過しようとした電波やレーダー波、通信波などの電子信号(電磁波)をはじめ、赤外線や放射能までもが粒子の性質によって吸収・吸着されてしまうのです。
ホワイトベースによるミノフスキー粒子散布の様子ダヨ
本当は無色ですが、イメージが分かりやすい様に可視化した表現になっていますね。
これをやると下図の様になります。
この事により、
- 通信が繋がりにくくなる。(不通の事もある)
- レーダーに敵影が正確に映らない。
- ミサイルの遠隔操作が出来ない。
など、
この様にミノフスキー粒子散布下では、レーダー等の観測機器等は無効になってしまいます。
ガンダムの劇中で、ブライトさんが
「ミノフスキー粒子 戦闘濃度散布!!」
と言う場面を見たことがある方もいると思いますが、これは戦闘態勢に入る時に、敵に探知されにくいようにミノフスキー粒子の性質を利用すべく、ミノフスキー粒子を周囲にばら撒いているのです。
ジオン公国が求めた効果
国力が地球連邦に比べ、1/30しかない中でジオン公国が戦争を仕掛け、勝利するには、このミノフスキー粒子の性質を利用して地球連邦軍が保有していたこれまでの戦術や兵器を無効化し、新しい戦略や戦術を確立する必要がありました。
置かれた環境の中で、いかにして戦争に勝つか・・・
当時、軽視されていたミノフスキー粒子をジオン公国が本気で研究を進め、革命的な戦術を可能にしたのがミノフスキー粒子の効果による「隠密性」なのです。
まとめ・考察
この記事ではミノフスキー粒子の「隠密性」にフォーカスして解説しました。
原始的戦術に戻らざるを得ない環境を作り出す効果があるミノフスキー粒子。
加えて これ以外に、宇宙世紀の色々な技術を語る上で、またガンダムのストーリーを構成する上で「絶対に無くてはならないモノ」でもあります。
宇宙世紀のほぼ全ての技術に関与し、ミノフスキー粒子がなければガンダムの世界の理論はすべて崩壊してしまう程です。
モビルスーツやビームの成り立ちを説明する事も出来ません。
言い方を変えれば、宇宙世紀の技術をなんでも都合よく説明することの出来る「万能薬」みたいなモノとも言えます。
オマエ、そんな事言っていいのカ!
怒られるゾ
ただガンダムは、この様な架空の理論があるからこそ、ガンダムを見る人それぞれに色々な解釈が生まれ、それが物議をかもし、新しい考え方に変わるなどして何年たっても不動の人気と鮮度を保ち続けているのです。
この記事以降に解説する技術は、全てミノフスキー粒子を用いた技術になります。
幣サイトのコンセプト上、基本的考え方までの解説に留まり、深く細かい部分には触れていませんが、自分の視点から宇宙世紀の技術を考察しても面白いのではないでしょうか?
「なるほどー」と思う事。
「そんな事ないやろ」と思う事。
色々出てくるかと思いますが、ガンダムはストーリーを見て受動的に楽しむ方法はもちろん、自分の考え方や理論を基に能動的に考察してみると更に深く楽しむ事ができると思います。
すんません。
以上 余談でした~。
ガンダムの考察に終わりがないのは、
タイムマシンがない現代の考古学と同じ。
だから楽しめる。頭の良い人の考察がたのしい。
鶴は千年、ガンダムで万年さん。
コメントありがとうございます。
全くもって同感!
ガンダムの鮮度が保たれ続ける要因だと思っています。
現代技術が向上すれば、また新しい解釈が生まれ、また物議を醸す。
まさに「ガンダムで万年」ですね!(笑)
ミノフスキー粒子散布下での索敵事情はゲーム”ジオニックフロント”なんかがわかりやすく表現してるかと。
索敵画面にはレーダー、熱源感知、音響探知が切り替え式で表示されるのですが、ミノフスキー粒子率が高いとレーダー波や赤外線は感知できない(ノイズがかかって使えなくなる)のに対し、音はクリアに探知できるといった演出が為されています。
逆に、同作の登場キャラが「敵が隠れているところはミノフスキー粒子が濃く撒かれているはずなので、センサーの効かない場所に絞って探せば作戦目標が見つかるのでは?」という旨の発言があったりもします。
こうしたところを見ると、ミノフスキー粒子は単なる便利物質に留まらない奥深さがありますね。
名無しの一般兵さん
コメントありがとうございます。
身を隠すためにミノフスキー粒子を戦闘濃度散布する訳ですよね。
逆算すると、敵の居所がわかります。(笑)
ただ、私のイメージとしては狭いコックピットの中でセンサーの機能不全状態で周りを把握する事になるので、夏のお約束の「肝試し」状態!
何処から何が出てくるか分からない。
めちゃくちゃ緊張しますよね。
だから「ダミー」の様な人形が戦術的に役に立のでしょう。
テクノロジーを無視できて、原始的な戦闘に逆戻りできるミノフスキー粒子の作用は単純なものですが、巨大な機動兵器に活躍の場を与えた奥深いものと言えますよね。