ジオン共和国はジオン・ズム・ダイクンが死亡し、ザビ家が実権を握ってからジオン公国としました。
要は国家の運営形態を変えた事になるのですが、この「共和国」と「公国」は、どのような違いがあるのでしょうか?
共和国と公国の違い
共和国とは二人以上の人が共同協議の上 政務などを執り行うこと。
つまり、国民等によって選ばれた複数の人が統治していく平等な政治形態をいいます。
この反対語が君主政治。
公国はこれに当てはまりますが、これは親から引き継がれる形で同じ一族が統治する形態。
言い方を変えれば、独裁政権という事です。
公国制を敷いたジオンの目的
これで分かることはザビ家は自分達のやりたいように国家の運営をやりたかったということで、共和国から公国へ形態を変えたのです。
・・・と言いたいところですが、実は違う目的があります。
本当は国家独立を目指し、来るべき独立にむけて危惧される地球連邦からの妨害や多々の事項に対して速やかに対応しなければならなかったので、短時間でその行方を決定しなくてはなりませんでした。
共和国制では他言に振り回されてしまう可能性が大きいので、公国制を敷いてしまえば短時間でその流れを決める事ができるのです。
ジオン・ズム・ダイクンの思想 そしてテロリズムへの変貌
そんな理由で公国制にしたのですが、最終的にはザビ家の思うがままに変貌・・・
ジオン・ズム・ダイクンは本来、国家独立を目指した宇宙移民者の自治権を得たかっただけなのですが、ザビ家はジオン・ズム・ダイクン亡き後、その思想を飛躍させて宣戦布告をし、コロニー落としをも正当化させて新たな思想を展開させます。
その思想こそ、後に「ジオンはただのテロリスト集団」と揶揄される組織に変化させてしまいました。
この流れは、あたかも「イスラム国」を模しているかのようでうす。
ザビ家と宇宙移民者の宿命
これをらを踏まえると、当初ジオン国内でも「おや?」っと思った人もいたのかもしれません。
しかし、宇宙移民者独立の象徴 ジオン・ズム・ダイクンを失ったことによる虚無感を我が物にするザビ家の戦略は見事でもありますし、反面、レールに乗せてしまえば簡単な事でもあったのかもしれません。
当初ジオン国民は、真剣に国家独立を目指してジオン・ズム・ダイクンを支持したのでしょうが、ダイクン亡き後、その時代の流れに飲み込まれ、ザビ家とその思想を支持する宿命を背負わされていたのかもしれません。
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