地球降下作戦 0079.2~3

地球降下作戦 降下位置図

ブリティッシュ作戦 と ルウム戦役

ジオン公国軍は、2度のコロニー落としを失敗し、その後ハッタリでのぞんだ休戦協定も南極条約と言う、思惑とは真逆の協定となってしまい、より不利な状況に陥っしまいました。

南極条約 NBC兵器 コロニー落とし 月面攻撃 禁止

南極条約 締結 0079.1.31

2012年8月10日

短期決戦を断念しなくてはならなくなったジオン公国軍・・・

もう引くに引けないジオン公国軍は、ここで長期戦を視野に入れた新たな作戦「地球降下作戦」を実施します。

地球降下作戦の目的とは・・・?

どの様な作戦内容だったのでしょうか?

難しい作戦コンセプト「地球降下作戦」

ブリティッシュ作戦やルウム戦役は、宇宙空間での作戦です。

宇宙からスペースコロニーを地球へ投下し、地球連邦軍本拠地を「間接的に一撃で破壊」しようという考えでした。

コロニー落とし ブリティッシュ作戦

ブリティッシュ作戦(一週間戦争)0079.1.4

2012年8月12日
ルウム レビル 捕虜

ルウム戦役 0079.1.15~16

2012年8月11日

しかし、自国の運営状況と南極条約が締結された事により、もうそれは出来ないので、この地球降下作戦は考え方を切り替えて、「長期戦と直接攻撃」を視野に入れてプランニングされます。

その作戦概要は、

地球降下作戦・概要

宇宙から地球へモビルスーツ等の兵力を投下し、地球連邦軍の施設や設備などを奪取。

それにより底をつきそうな国力と戦力の回復と増大を図りつつ、長期戦に耐えうる体制を整え、最終的には直接 敵陣に攻撃を加え、全て制圧しよう。

という内容でした。

南極条約前後での作戦コンセプトを比較すると

  • 【前】一撃で勝負を決め、短期間で終結させる。
  • 【後】国力の増大と強靭化・その持久力の確保を行い、長期の戦争に耐えて勝利する。

単純にもの凄く面倒で、「消耗(戦争)しながら成長する」という難しい作戦コンセプトへ切り替えざるを得なくなってしまったのです。

降下ポイントとポイント選定理由

ジオン公国軍は地球降下作戦開始後、月面のマスドライバーから下記の地図に示した地区に攻撃を仕掛けて混乱した状態を作り、その4つのポイントへ4回に分けて部隊を降下させました。

地球降下作戦・降下ポイントと選定理由

1次降下 中央アジア地域

実施:U.C.0079 3月1日~

  • ①の場所 地球連邦軍バイコヌール宇宙基地があった為、その制圧
  • ②の場所 オデッサ周辺の資源確保
  • ③の場所 中東の化石燃料を確保

この1次降下地域のほとんどがジオン公国軍の制圧下となった。

ハロAI強化ver.

【動画】1次降下・アジア地域侵攻の様子

2次降下 北米地域

実施:U.C.0079 3月11日~

  • ①の場所 地球連邦軍の兵器生産拠点 「キャリフォルニア・ベース」があった為、その制圧
  • ②の場所 政治的集約を目的にニューヤーク市(現在のニューヨーク)の制圧
  • その他 穀倉地帯の制圧による食料の確保

3次降下 オセアニア地域

実施:U.C.0079 3月18日~

  • 資源確保の為に制圧
    しかし、終戦まで特に大きな戦乱はなかった

4次降下 アフリカ地域

実施:U.C.0079 3月下旬

  • 地球連邦軍の残存部隊(1次降下時の戦乱から逃れた部隊等)が集結していた地域で、その殲滅と制圧が目的だったが、地球連邦軍の抵抗が激しく戦闘こう着状態となった

この様な形でジオン公国軍は具体的に制圧活動を開始しました。

重要地域の中央アジア地区・北米地区の制圧にほぼ成功し、ジオン公国軍有利で戦局は進んで行く事になります。

………….とは言えない事態が発生してしまいます。

地球降下作戦における、ジオン公国の大誤算

ジオン公国は地球連邦政府に比べ国力が1/30しか無い中で地球降下作戦を決行しますが、長期戦は、国家の土台が貧弱なジオン公国にとって、これは不利な要因でしかありません。

その上、準備・検討時間も短く、焦りなどが交錯して欲も出たのか、占領地域を非常に広くし過ぎてしまい、その結果 補給が行き届かないという最悪な結果を招いてしまったのです。

つまり、制圧したけど何も出来ない状態へ突入しました。

兵力を投入すれば当然、食料・武器・備品などが必要となりますが、なんにも出来ないのにそれらが減っていくという事は、無駄の垂れ流し以外の何物でもありません。

この事で、全ての地域で戦闘こう着状態(約8ヶ月)が続いてしまいます。

これを別の切り口で見てみれば、地球連邦軍はじっくりと腰をすえて体制を立て直す時間を得たとも言えます。

地球連邦軍は、ようやく肝入りの形勢逆転プロジェクトを発動させます。・・・つづく

 要点・まとめ

  • ジオン軍は地球にある連邦軍の拠点へ宇宙から兵器を投下し制圧する「地球降下作戦」を実施する。
  • 地球連邦に比べ国力が1/30しか無いジオン公国は、敵の基地や施設を奪取し長期戦に備えようとする。
  • しかし、降下範囲を広くし過ぎた為、補給が行き渡らず部隊活動が困難になり戦争は膠着状態となる。
  • これまで、やられっ放しだった地球連邦は反撃のプロジェクトを始動させる。

ジオン公国が苦し紛れで行った「地球降下作戦」

プランの詰めが甘かったせいか、戦争はこう着状態に陥ってしまいました。

スタートダッシュを完全に失敗したジオンを他所に、地球連邦は緒戦で総崩れした軍備体制を整備・再建していきます。

・・・つづく




地球降下作戦 降下位置図

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


ABOUTこの記事をかいた人

アバター画像

ガンダムは好きですが、宇宙世紀でないシリーズは詳しくありません。 シャアとアムロが織りなす世界観が好きなのです! 「塾長」と称していますが、ただの一年戦争ヲタク。 熊本県在住 普通のサラリーマン。 階級は伍長あたりで、もちろんオールドタイプであります。。