ガンダムの製造コストは、おいくら万円なのだろうか?
そんな事を考えながらガンダムファクトファイルを読んでいたら、ジムの製造コストは最終的にガンダムの1/20との事。
ザクⅡの7機分でガンダムが製造できるとの設定もあるようです。
うむぅ。
ではジムのコストは1機でいくらなのか??
の前に整理しておくと、
目次
ジムとガンダムの大きな違いは、、
- コアブロックシステムの排除(これに一番 お金かかってました。)
- 頭部センサーマウント(顔ですね)の簡素化
- ルナチタニウム合金(装甲材ですね)の排除⇒チタン合金へ変更
- 武器の簡素化
ルナチタニウムは設定上「金」と同額だそうです。
となっています。
あとガンダムと同様に戦闘機のコックピットを流用しているので、戦闘機パイロットが速やかにモビルスーツパイロットに移行できる配慮もあったようです。
コれは合理的ダネ。
これに製造工程の徹底管理を加えて、材料+工賃 共にコストを意識して量産された、まさにV作戦の肝となる兵器の充実を実現しています。
それでいて、ガンダムの1/20のコスト!
地球連邦軍は開戦当初、モビルスーツの圧倒的戦力の前に敗戦を強く意識した時期がありましたが、そのつらさをバネにジオンと比べ30倍もの国力にものを言わせてV作戦を行うのではなく、コストの合理性も追及する。
素晴らしいデス!
自分たちはエリートであると言い張るだけの結果を残しているのではないでしょーか。
結局 コストはおいくら万円なのか?
そんな中、ネット上でこんな記事がありました。
この中のベストアンサーに選ばれたbeatslashさんのデータを基に当てはめてみると、(あくまでも空想ですよ)
- ザクⅡのコストが1000億
- となればこの7倍の7000億が ガンダムのコスト単価
- この1/20がジムになるわけで、350億!
ザクの約1/3のコストで、カタログスペックはガンダムと同等です。
しかもセンサーについては ガンダムよりも性能は上!
例えるなら、7000円のゲームソフトを350円で買うようなもの!
コれは安イ!!!!
合理的コスト削減をしたわけですから、安かろう悪かろうではありませんよ!
でもですね、ジムはザクにやられてるシーンをよく観ますよね。。
これは、劣勢だった連邦がジムをあわてて作ってしまった事に原因があります。
量産されたジムの性能の差について
ジムはガンダムの運用データが届く前に2機種が製造されています。
それが、
- RGM-79【E】先行型ジム
- RGM-79 先行量産型ジム
です。
RGM-79【E】先行型ジム
「RGM-79【E】先行型ジム」は08小隊シリーズでテリーサンダースが搭乗していた機体です。
後にロールアウトされたジム改にとても似たフォルムをしています。
主に偵察などに使用されていたもので、本当に試しにつくってみた機体です。
なので、テストパイロットのアイナ・サハリンが搭乗したザクの試験機1機にジム4機が全滅に追い込まれています。
RGM-79 先行量産型ジム
「RGM-79 先行量産型ジム」はソロモン攻略戦や星一号作戦に投入されていますが、ガンダムのデータよりも量産が優先されたので性能がスペック通りに引き出せなかったのです。
いわゆる「不良品」でした。
一般的にジムと言われる機体だネ。
この子達が劇中にあっけなくやられているジムになります。。
ただ あまりにも不具合が多く、パイロットからクレームが続出し、生き残った一部の機体はジムスナイパーカスタム等に改修して運用されました。
RGM-79SC ジムスナイパーカスタム。
パイロットは命掛かってるもんナ。
この後に作られた「RGM-79 後期量産型ジム」は、先行量産型と外見は全く変わりません。(コストもほぼ同じ)
しかし上記した不具合を改善し、ガンダムの運用データを基に製造されていたので、あまり目立っていませんが、私たちの知らないところで、ザクをガシガシ倒しているのです。
ザクの1/3のコストで製造されているジムがザクをやっつければ やっつける程、その評価は別の切り口からみても上々でした。
これによりジムはバリエーションを増やし、一年戦争中はもちろん、その後も永きにわたり地球連邦軍の主力モビルスーツとなったのです。
まとめ・考察
ジムとガンダムのコストについて記述しました。
コストを1/20に抑える事ができたジム。
参考としテ、現代兵器では「おやしお型潜水艦」が420億円程度だそうだヨ。:Wikipedia
後期量産型に至っては、ガンダムに引けを取らない性能とスペックにも関わらず、大幅なコストダウンに成功しました。
逆に言うと、RX-78-2ガンダムは物凄い気合の入った試作機であった事が分かります。
コアブロックシステムの開発費は相当大がかりな物だったと想像できますが、意外に侮れないのがルナチタニウムの価格です。
ガンダムファクトファイルによると、前述した様に「金(GOLD)」と同じ価値なのだそうです。
根拠の無い推定ですが、ガンダムの全重量43.4tの内、1/4が装甲材の重量と仮定します。
2018年3月現在の金の取引価格は税抜き4,550円/g程度だそうです。
1グラム4,550円。
- 43,400,000÷4×4,550円=49,367,500,000
493億6750万円
装甲材のみで楽にジムが1機できちゃいます。
ルナチタニウムって、たけぇなぁ。。
チタン合金とどれくらいの性能差があるのだろうか。
ただ、なにをもって同じ価値と言っているのかが定かでは無いので、仮定を重量で同じ価値と言うのであれば、こう言う事になるっつー事で。
すんません。
以上 余談でした~。
どの記事もすごく面白い!!
ま さん
コメントありがとうございます。
最近 新記事書けてませんが、、
(^∇^)もっと褒めて!!
今後もガンダム研究に勤しみます。
これからも引き続き宜しくお願いしま~す。
ま さん
くべ さんかな?
MSは「パイロット1人が操縦する、全長20m前後の主力兵器」という点で見れば、戦闘機に近い存在と言えます。
2018年現在だと、米軍及び自衛隊の最新鋭機であるF-35Aが約104億円、ロシアのSu-35が約72億円、英独のタイフーンが約82億円、フランスのラファールが約90億円(いずれもユニットコスト)となっています。
MSはやはり関節や駆動部分の工数が多いせいで費用が嵩む、ということでしょうか…
名無しの一般兵さん
いつもコメントありがとうございます。
列記された現代兵器はジムのコストのおよそ1/3程度ですね。
そう考えると随分高い価格設定と言えます。
ただその点が問題になったのか、機体のボリュームを減らしてコストを下げる意図もあったフォーミュラ計画(F91のやつですね)がUC0102に発動され、それ以降のMSは小型化してます。
重量の軽減は色んな意味でコストに大きく直結するので、そうなると現代兵器に肉薄するコストまでいけるのかも?
大量生産による低コスト化も大きそうです。
と言うか、ある程度簡略化されているとは言え、ガンダムの基本構造を踏襲したGMがそれだけ低コストなのは、やはり量産効果が大きいような気がします。
例えば米国のF16戦闘機は高性能ながら、コストを重視した兵器です。
しかし、実は将来的に最新鋭のF35の方が安価になると言われています。
これは、F16が高性能化してコスト高を招いたこともありますが、F35を外国に売り込んで生産数が上がった結果、量産効果で低価格化に成功すると言う見通しがあるからです。
なので、兵器は新しかったり、高性能だったりすれば高価になるとは必ずしも言えないのですね。
実はガンダムが高価なのは、高性能だからだけではなく、少数しか生産しなかったからと言う点も大きいのではないでしょうか? 実際、ジオンは出力でガンダムに勝るゲルググを量産してますし、ガンダムの大量生産はやってできないことでは無かったと思います。ただ、やった結果GMよりも生産数が減って不利になる可能性は高いですが。
やっぱりMAの様な尖がった兵器を放棄し、GMと言う基本形にこだわった連邦は合理的ですね。
萩原優さん
いつも毎度コメントありがとうございます。
戦いは数だよ!兄貴!
とドズルはいいました。
延べて基本性能を備えてコストダウンした兵器群を構成した方が戦いに勝てる。というセオリーはどの時代の争いにも当てはまります。
もちろん、奇策や強襲などの例外もありますけどね。
あとはジムの完成度が決して低くなく、試験機ガンダムの運用データがうまく流用された点についても連邦の組織力がいい意味で活かされています。
縦割りセクション組織は時に機能しない事がありあますが、その底力を見せつけた形ですね。
ものづくりとコストと性能のバランス。
ジムの初期型はこの模索の試験機であったかもしれませんが、後のジェガンまで基礎設計が踏襲される始まりの機体として、きわめて短期間で作り出された優れた量産期ですね。