所属 | ジオン公国 |
---|---|
出身地 | 不明 |
所属部隊 | 突撃機動軍 |
年齢 | 不詳 |
階級 | ガイア 大尉 マッシュ・オルテガ 中尉 |
能力 | モビルスーツパイロット |
リーダーのガイア、そしてオルテガ、マッシュの三人のエースパイロットで構成されるモビルスーツチーム「黒い三連星」。
彼らの挙げた戦果や戦場での存在感は絶大なものでしたが、なぜかいつも変な因縁に付きまとわれています。
黒い三連星にまとわりつく因縁と、彼らが迎える結末とはどの様な物なのでしょうか?
ブリティッシュ作戦での想い
ジオン公国軍は、一年戦争勃発時のブリティッシュ作戦において、サイド1・2・4・5を攻略目標としました。
しかし、その中で唯一侵攻・攻略ができなかったのがサイド5のルウム宙域で、そのエリアに配備されていたのが ガイア・オルテガ・マッシュが所属していたサイド5方面攻略部隊でした。
つまり、彼らの所属していた部隊だけ目標を達成できていなかったのです。
ジオン公国軍は結果的にブリティッシュ作戦を成功させる事が出来ませんでしたが、その中でも最もフラストレーションを感じていたのが、後に「黒い三連星」と呼ばれる事になる彼らなのでした。
汚名返上のルウム戦役
そんなガイア・オルテガ・マッシュに新しいチャンスが到来します。
それは サイド5へもう一度侵攻し、再度コロニー落としを実施する作戦「ルウム戦役」の実施が決定したのです。
ルウム戦役で搭乗した高機動型ザクⅡだヨ
新型カスタム機が配備さレ、期待値が高かったんだネ。
彼らは汚名返上するために獅子奮迅の活躍をみせ、地球連邦軍艦隊をほぼ壊滅させるダメージを与えた上に、その当時の指揮官 レビル中将を捕虜として捕らえることに成功します。
レビル中将
捕まっちゃったヨ。。
しかし、結果的にジオン公国軍は このルウム戦役に於ても「コロニー落とし」を成功させる事が出来ませんでした。
ただ、他を寄せ付けない三人のコンビネーションを駆使したモビルスーツ操縦技術が後にフォーカスされ、このルウム戦役の活躍以降に「黒い三連星」と言う呼称が定着。
最もリスペクトされる、ジオン公国軍随一のカリスマモビルスーツチームとなったのです。
南極条約締結
- 圧倒的な威力を発揮したモビルスーツ。
- 壊滅的なダメージを受けた地球連邦軍。
ブリティッシュ作戦とルウム戦役によるジオンの軍備と作戦遂行を経て、誰がどう見ても地球連邦の敗色が濃厚であると想像できたのですが、それを覆す あり得ない出来事が起こります。
それは、黒い三連星がせっかく捕らえたレビル中将を地球連邦軍の救出作戦によって奪回されてしまったのです。
レビル中将は生還後、捕らえられていた時のジオン公国内の様子を演説。
地球連邦に比べ1/30の国力しかなかったジオン公国は、ブリティッシュ作戦やルウム戦役での大戦果の反面、実はかなり消耗していて、ギリギリの所で運営されている事がバレてしまうのでした。
奪回されたレビル中将の「ジオンに兵なし演説」は一年戦争のターニングポイントとなりました。
その結果 地球連邦軍は士気が高揚し、ジオン公国の思惑と真逆となる 最も避けたかった戦時協定「南極条約」の締結に持ち込まれ、戦争は長期化へ向かう事になってしまったのです。
黒い三連星の手柄はこのように不利・劣勢に立たされる要因となってしまいました。
きっと彼らは、
「こんな事なら捕まえないほうがよかったじゃん。」
なんて思ったかも知れません。
マチルダ戦死によるアムロのニュータイプ覚醒
黒い三連星は、当時の新型モビルスーツ「ドム」に搭乗しオデッサ作戦に鳴り物入りで参戦します。
ジオン公国軍にとって一番危険で厄介な存在であるホワイトベース隊の討伐を命じられ作戦に参加し、やがでガンダムと交戦。
その途中、マチルダ中尉を戦死させるのでした。
黒い三連星とガンダムの交戦の様子ダヨ。
アムロは、淡い恋心を抱いていたマチルダ中尉の死を目の当たりにしたショックがキッカケでニュータイプへ覚醒したと言われています。
言い方を変えれば、皮肉にも一番厄介だったガンダムのパイロット アムロ・レイを黒い三連星がニュータイプへ覚醒させてしまったのです。
もちろん覚醒したアムロに敵う訳もなく、このガンダムとの交戦で黒い三連星は全滅。
全員戦死してしまいました。
まとめ・考察
黒い三連星について記述しました。
- 捕らえたレビル中将の奪回をゆるし、南極条約による不利な条件での戦争の長期化。
- 目の上のタンコブであるホワイトベース隊のガンダムのパイロット、アムロ・レイのニュータイプ覚醒。
黒い三連星は、上記した様な なぜかジオン公国が不利になる大きな要因に関連してしまうという変な因縁に付きまとわれています。
しかも最後には全員戦死してしまうというツイてないチームだったのです。
黒い三連星が捕らえた地球連邦軍司令・レビル中将は、ジオン公国にとって その後の交渉や戦争の成り行きに色々な条件を付けたり、駆け引きをする為の重要なカードであった筈です。
その視点で見ればレビル中将を捕虜として捕らえた事は、とても大きな功績であったのです。
なのに、絶対にあってはならない奪回を許してしまうとは!?
それ程、ジオン公国内が疲弊していたと言う表れでもあります。
黒い三連星亡き後、ニュータイプに覚醒したアムロはガンダムに施されたマグネットコーティングと相まって高いパイロットセンスを身に付けていき、ジオン公国軍では誰も太刀打ち出来なくなってしまいました。
シャア・アズナブルをもってしても、その勢いを止めることは出来なかったのです。
天国に黒い三連星がいたとしたら、劇中のセリフでもありましたが、
「踏み台にしやがった!」
と悔しがっているかもしれませんね。
すんません。
以上、余談でしたー。。
ブリティッシュ作戦時に搭乗していたザクⅠ。
黒い三連星仕様のカスタム機です。