I・フィールドとバリアー

Iフィールド

機動戦士ガンダムに登場するビグ・ザムはソロモン攻略戦時にジムや戦艦が放つビーム、メガ粒子砲等のダメージを受けることなく たくさんの地球連邦艦隊を撃破しました。

ぴろすけ

ジムの携行ビーム兵器
「ビームスプレーガン」
これで攻撃してもダメでした。。

それは、I・フィールドバリアーという技術によってビームやメガ粒子砲を受け流しているからなのです。

ビームをも受け流してしまう「I・フィールドバリアー」とは、どの様な仕組みになっているのでしょうか?

I・フィールドの性質

ミノフスキー粒子は、ミノフスキー粒子の記事でも解説した様に、粒子同士が反発しあう性質を持っています。

ミノフスキー粒子

しかし、ミノフスキー粒子をある一定濃度以上に散布すると、立方格子状に整列する性質も持っています。

ミノフスキー粒子の性質
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ぴろすけ
お互いに反発しあうのがミノフスキー粒子の性質です。
ある一定濃度に達すると、下の図の様に立方格子状に整列します。
ミノフスキー粒子 立方格子
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ぴろすけ
立方格子を拡大するとこの様な状態です。
ミノフスキー粒子は一定濃度に達すると立方格子状に整列します。
本当はもっと目が詰まった状態です。

素粒子の集まりで質量もほとんどありませんし、当然 視認できません。

この様にミノフスキー粒子が立方格子状に整列した状態で、無数に集まっている場を、

ハロAI強化ver.
I・フィールド

と呼びます。

I・フィールドの図解
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ぴろすけ
立方格子状に整列したミノフスキー粒子が無数にある場(フィールド)をI・フィールドと呼びます。
設定上 I・フィールドは無色ですが、見やすいように着色して説明してます。

I・フィールドのバリアーへの転用

I・フィールドは言い方を変えれば、

  • ミノフスキー粒子を集めて塊(かたまり)にした場所

とも言えます。

この「塊」は、物質を構成する最小の単位である「素粒子」が立方格子状に整列しているので、その「目」より大きな粒子はその塊を通過出来ないと言う事になります。

この事から、I・フィールドにミノフスキー粒子から生成されるビームライフル等のメガ粒子を放っても、その「目」を通過出来ないという理由により、受け流れてしまうのです。

これをバリアーとして転用する訳ですが、このI・フィールドを電磁誘導によって機体を包み込むように展開させます。

この事でビームをも受け流す為、それらによる攻撃を無効化できるのです。

I・フィールドバリアーの例
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ぴろすけ

ビグ・ザムです。
この様に展開し、ビーム攻撃を無効化します。

ハロAI強化ver.

オまえ、やっぱり絵が下手だナ

また、電磁誘導したI・フィールドは 他に電磁誘導したI・フィールドとも反発します。

I・フィールドはミノフスキー粒子で出来ている訳ですから、粒子同士が反発する性質を考えれば当然ですね。

ですので、ビームサーベルは切り結ぶ事ができるのです。

I・フィールドバリアーの欠点

南極条約で使用禁止されてしまったNBC兵器(核兵器・生物兵器・化学兵器)に次いで強力な兵器がビーム兵器になりますが、これを防御できるメリットは非常に価値あることと言えます。

しかし、I・フィールドバリアーは万能ではありません。

ミノフスキー粒子等から生成される粒子など、化学的に作りだされた物に対して効果を発揮する事が出来ます。

従って、一定の質量をもつ客観的存在に対しては防御することが出来ません。

いわゆる、実弾兵器等がそれに当たります。

劇中ではスレッガー中尉ビグ・ザムに特攻し、ダメージを与えることに成功していますが、その様な物質による攻撃を受け流す事は出来ないのです。

また大きな課題として、ミノフスキー粒子は、ミノフスキー・イヨネスコ型熱核反応炉の核融合反応の副産物である為、大量のミノフスキー粒子を確保する為には莫大なエネルギーを消費します。

その為、核融合炉が発生するの「熱」も同時に処理する必要があります。

この課題から、排熱処理等の問題でプラットホームの大きいモビルアーマーや戦艦などに装備するのがやっとで、一年戦争当時はI・フィールドバリアーをモビルスーツに搭載するのは不可能でした。

実際 ビグ・ザムでも稼動限界時間は15分程度であったと言われています。

まとめ・考察

I・フィールドについて記述しました。

これもミノフスキー粒子が応用された技術です。

一年戦争では、ビグ・ザムに搭載された以外に例は無いですが、このI・フィールドは一年戦争終結後のスターダストメモリーズZガンダムのグリプス戦役で搭載される例が増えてきます。


ぴろすけ

I・フィールドを展開している様子。
GP-03ステイメン+オーキス(デンドロビウム)
スターダストメモリーで登場します。

ビーム兵器を無効化できるこの技術は重宝される物でありますが、モビルスーツに搭載されるのは更にその後の「逆襲のシャア」で登場するニューガンダムになります。

しかし、これもモビルスーツ自体に搭載されたのではなく、フィン・ファンネル(サイコミュシステムによる遠隔兵器)のジェネレーターを用いて展開させています。

ハロAI強化ver.

【動画】フィン・ファンネル バリアー

熱処理の問題がずっと後を引く技術でしたが、一年戦争でそれをやってのけたジオン公国軍の技術は相当先進的だったのですね。

連邦の10年先を行くと言われた所以の具現像がビグ・ザムであったと言えるのではないでしょうか?

ぴろすけ

すんません。
以上 余談でした~。



4件のコメント

2ちゃんねるミノフスキー物理学会 @ [旧シャア専用板]さま

コメントありがとうございます。
ガンダムは後付設定が多いので、解釈や諸説が多岐に渡ってますよね。

公式設定もアヤフヤだったり。。
Iフィールドの色々な解釈は気になりますよね。

ミノフスキー粒子の立体格子を見るとプラスとマイナスに偏りはあるので食塩の結晶の立体格子のようにプラスとマイナスの配置を変えるべきかと。

村人さん
コメントありがとうございます。

ご指摘ありがとうございます。
ちょっと勉強してみますね。
考えるお時間をくださいませ。

日々精進!

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ぴろすけ
ガンダムは好きですが、宇宙世紀でないシリーズは詳しくありません。 シャアとアムロが織りなす世界観が好きなのです! 「塾長」と称していますが、ただの一年戦争ヲタク。 熊本県在住 普通のサラリーマン。 階級は伍長あたりで、もちろんオールドタイプであります。。