ビグ・ザムの開発コンセプト
地球連邦軍本拠地 南米ジャブローの制圧。
これこそが戦争終結の一番の近道と考えたジオン公国軍でしたが、ブリティッシュ作戦やルウム戦役でジャブローへのコロニー落としを失敗させてしまいます。
地球降下作戦で地道に地球を制圧する作戦を実行しますが、その傍らで、一気にジャブローを制圧する事ができる兵器開発にも着手します。
ジャブローを制圧することだけの目標で作られた、ジオン公国軍最強のモビルアーマーが このビグ・ザムです。
破格の攻撃力 ビグ・ザム
ビグ・ザムの主兵装はメガ粒子砲です。
しかも、全部で27門あります。
正面に据えてある大型のメガ粒子砲は戦艦を一瞬で消滅させる威力があります。
ジャブローの岩盤は核攻撃にも耐えられる程 強固とされていますが、それをもこのメガ粒子砲の熱で溶壊できるほどの高出力を備えています。
出力は13.9MWでガンダムのビームライフルが1.875MWですので7.4倍もの威力があります。
その他の26門のメガ粒子砲もガンダムのビームライフルの出力を軽く超えています。 核エンジンを4基搭載していて、同時に全門発射してもぜんぜん出力不足にもなりません。
本編を見てもらえば分かると思いますが、はっきり言って圧倒的です。
本編でのビグ・ザムの登場時間は非常に短いものでしたが、戦艦9隻・モビルスーツ21機・戦闘機1機を意図も簡単に沈めています。
しかもゲームなどで登場するビグ・ザムはゲームが成立しないほど超強かったりするものもあります。
それ程ビグ・ザムの攻撃力は凄いのです。とにかく当時の兵器の中では、最強と言っていいモビルアーマーでした。
その反面、高出力な兵器ばかり備えていたので、熱処理の問題から15~20分程度の稼働時間しか確保できなかったようです。
最新防御システム Iフィールド搭載
ビグ・ザムの姿を見ると非常にいびつです。
ジャガイモにマッチ棒が刺さったような格好で、腕も無く、モビルスーツに見られるような盾での防御もできません。
しかし、ビグ・ザムにはIフィールドと言う当時の最高防御技術が導入されています。簡単に言うと、ミノフスキー粒子を応用した、「対ビーム用電磁波膜を機体の外周に張る」 と言う物で、ビームでの攻撃をほぼ無効に出来ます。
しかし、実弾兵器や、接近戦でのビーム攻撃(ビームサーベル等)には効果はありません。(関連記事はココ)
不遇の実戦配備
当時の最高技術と攻撃力、防御力を備えたビグ・ザムでしたが、本来の目的であるジャブローでの運用は出来ませんでした。
オデッサ作戦の敗北をキッカケに地球での勢力を失い、ジャブロー攻略戦にも失敗。地球上での指示系統も崩壊し、地球での劣勢が決定的になったと同時に主な戦場が宇宙へ移り、ジオン公国軍の軍事拠点ソロモンの陥落寸前にビグ・ザムは実戦投入され、圧倒的劣勢の中 かなりの規模の敵を倒すことに成功しますが、ガンダムに接近戦に持ち込まれ、破壊されてしまいました。
ジャブローに降り立つために作られた足の部分、宇宙空間では滑稽に見えます。本来の目的であるジャブローでの運用が成功していれば、ジオン公国は戦争に勝利していたかもしれません。
しかもビグ・ザムは量産される計画もありました。
ジオン公国は地球連邦軍をはるかに凌駕する兵器(エルメスやアプサラス等)を多数作りますが、ほとんどが不遇な結末を迎えています。
連邦艦隊を瞬殺! 無敵のI・フィールド スレッガー中尉も思わず特攻!
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