ミノフスキーエフェクト

ホワイトベースはジャブローで進水し、その後 大気圏を離脱しサイド7へ向かい、ガンダム受領後、再びジャブローへ戻って、また宇宙へ出発します。
要は、地球と宇宙を行ったり来たりしています。

ホワイトベースの自力で地球から宇宙空間に離脱する能力については、ミノフスキークラフトでご説明しました。
その逆 ホワイトベースは大気圏に突入し、降下する能力も持っているのです。

もちろんその時は、大気との摩擦が発生する訳ですが、燃え尽きもせず無事に降下する事に成功しています。

バリュートなども使用せず、そのままの形状で大気圏に突入しているのです。

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バリュートの例

バリュートは大気圏突入時の摩擦熱から機体を守る役目を果たします。

一体、どの様な技術を用いて高熱から機体を保護し 大気圏突入を可能にしているのでしょうか?

 I・フィールド展開で熱を遮断

このミノフスキーエフェクトとは、日本語に直訳すると「ミノフスキー粒子による効果」となります。

この大気圏に突入できるのもミノフスキー粒子を元とする「効果の一つ」に過ぎません。

先に説明したミノフスキークラフト
この技術が大気圏突入時に応用されて使われています。

ミノフスキークラフトはホワイトベースの下部にI・フィールドを連続展開することにより揚力を得ていますが、地球に降下する場合は逆にこの揚力は不要となります。
大気圏突入時には、揚力を得るという目的でI・フィールドを展開するのではなく、大気の摩擦から機体を守る意味でI・フィールドを展開させます。

efect

I・フィールドをバリュートの代わりに利用し、大気との摩擦熱が直接機体に伝わらないように保護します。

このように、ミノフスキー粒子から得られるI・フィールドの効果を応用して大気圏突入を可能としているのです。

 大気圏突入の危険性とバリュート

ホワイトベースは大気圏に突入する際、シャア・アズナブルによる攻撃を受け被弾し機体の装甲には穴も開いていたのですが、やむを得ず大気圏突入を敢行しています。
これは、決して安心して突入できる状態ではなく、最悪 空中分解も想定できていた筈です。

しかも、攻撃を受けたことにより、I・フィールドジェネレーターに損害を受けた場合、ミノフスキーエフェクトももちろん展開できないので、大気圏突入は燃え尽きる=「死」を意味します。

事実、ホワイトベースは無事に地球に降下することは成功しましたが、大気圏突入時に攻撃を受けたことにより、ミノフスキークラフトが正常に機能せず、低空飛行を余儀なくされています。

一歩間違えれば、ホワイトベースは燃え尽きて無くなっていた筈なのです。
運が良かったとしか言いようがありません。

この事から、一年戦争終了後はミノフスキークラフトが可能な艦船も大気圏突入時にはバリュートを搭載し、ミノフスキーエフェクトは補助的な機能として使われるようになります。

艦船を包み込むようなバリュートを装備するのはかなりのコストが必要であったと思いますが、人命はもちろん、モビルスーツや艦船そのものを失うわけもいかず、作戦においても降下後、予定よりも数が整わない事態も想定できるので、ある意味 必須の装備となっていきます。

一年戦争の前半戦は、地球連邦軍にとって後手をとる事態であったので、理論を元にホワイトベースを急ごしらえで運用していたのかもしれません。

※ ミノフスキーエフェクトは大気圏突入専用の技術ではなく、ミノフスキー粒子の副次的効果全般を指します。
しかし、ミノフスキーエフェクトは大気圏突入の技術として取り上げられる事が多い傾向があるようですので、ガンダム入門塾でも大気圏突入の技術として紹介しています。

 まとめ・考察

ホワイトベースは劇中で大気圏突入を一度行いました。

その際 ガンダムは回収が遅れてしまい、そのまま降下してしまいましたが、アムロは冷静に対処し無傷で降下に成功しています。

ただ、その描写はシリーズに異なっています。

  • TV版では、耐熱フィルムを使って降下
  • 劇場版では、耐熱ガスで保護フィールドを作り降下
  • オリジンでは、ホワイトベースにへばりついて降下

おそらく、理論を後付けするのに説明がつかない事が多かったと予測できますが、描写が異なる理由はそこにあると思います。

ただ、続編となるZガンダムでは、戦闘中に宇宙から地球に降下する作戦も見られ、作戦の領域が広がったことから明確な理由が成り立つバリュート、もしくはフライングアーマー等を採用しています。

よくある漫画チックな宇宙戦争でなく、地球と宇宙を行き来する現代の延長線上にあるガンダムの世界は、放映当初そこまでの細かな設定がなかった(ここまで人気が出るとも思ってなかった?)為、いろいろな後付け設定があります。

この記事 ミノフスキーエフェクトもその一つだと思います。

とにかく、宇宙世紀は色々な理論をそれらしく語ることができる万能薬「ミノフスキー粒子」によって支えられています。

細かいことはあまり気にせず、ミノフスキー粒子の特性を独自に考慮して持論を展開し、他人とコミュニケートするのもガンダムの楽しみ方の一つです。

細かいことについては、ヤフー知恵袋やそれに特化したサイトが多数ありますので、深く思慮したい方はそちらも参考にしてみてくださいね。

んー。とは言っても、ガンダムUCで登場するデルタプラスは、なぜ大気圏突入ができるのだろうか。
諸説あるが、もし機体の外板が強化されているという設定であれば、なんか説得力に欠けるよなー。。

はっ。この辺についても詳しいサイトが色々ありますのでどうぞー。




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ガンダムは好きですが、宇宙世紀でないシリーズは詳しくありません。 シャアとアムロが織りなす世界観が好きなのです! 「塾長」と称していますが、ただの一年戦争ヲタク。 熊本県在住 普通のサラリーマン。 階級は伍長あたりで、もちろんオールドタイプであります。。