ガンダムはどのように話が進んでいくのでしょうか?
宇宙世紀年表を使って解説していきます。
一年戦争開戦から終戦する間に、地球連邦軍・ジオン公国軍双方に色々な作戦を立案、実行し、その度に戦局は大きく変わっていきました。
流れが分かるように年表化し、次の項目「戦いの行方は?」で解説していきます。
宇宙移民計画開始(A.D.2050 頃)を契機に西暦はU・C(ユニバーサルセンチュリー)に変更になります。
宇宙世紀年表 ~0078【一年戦争開戦前】
西暦~ 宇宙世紀 | 出来事 |
---|---|
A.D.1957 | ソビエト連邦による人類初の人工衛星打ち上げ成功 |
1969 | アメリカによるアポロ11号 月面着陸に成功 プリンストン大学 オニール博士の研究グループがコロニー構想を発表 |
1980 | ボイジャー1号が土星探査に成功 |
1986 | スペースシャトル・チャレンジャー爆発 打ち上げ失敗 |
1991 | 湾岸戦争勃発 ソビエト連邦消滅 |
1992 | スペースシャトル「エンデバー」打ち上げ 日本人飛行士搭乗 |
1999 | 地球連邦政府 樹立 |
2001 | ヒトゲノム解析完了 クローン元年 |
2005 | カッシーニ、土星探査開始 初のタイタン調査 |
2009 | 地球連邦軍設立 |
2022 | 月面上にマスドライバー設置 |
2025 | 木星エネルギー開発船団編成 |
2045 | スペースコロニー建造開始 |
U.C.0001 | 人口90億人を突破。 宇宙移民計画発令と共に年号が変更 U.C(ユニバーサルセンチュリー)となる |
0009 | ジオン・ズム・ダイクン誕生 |
0010 | 木星エネルギー開発船団再編 木星開発事業団発足 |
0016 | フロンティア開発移民移送局 連邦政府によって設立 |
0027 | 初の月面都市 フォンブラウン市 完成 |
0030 | フロンティア開発移民移送局民営化 宇宙引越し事業団発足 |
0034 | 宇宙引越し事業団 NGOとなり宇宙引越し公社設立 |
0035 | サイド3建設開始 |
0040 | 総人口の40%が移民完了 |
0045 | 小惑星ルノー(後のルナ2)月軌道定着 ミノフスキー粒子の発見 ミノフスキー博士 学会から追放され、サイド3にミノフスキー物理学会設立 |
0046 | ジオン・ズム・ダイクン コントリズム(サイド国家主義思想)を提唱 |
0047 | ミノフスキー物理学会を基にミノフスキー・イヨネスコ公社設立 ミノフスキー・イヨネスコ型熱核反応炉開発 |
0050 | 総人口110億人 90%が移民完了 |
0051 | 地球連邦政府 新規スペースコロニー開発を中断 |
0052 | ジオン・ズム・ダイクン サイド3に移住 |
0053 | ジオン・ズム・ダイクン サイド3の首相に選出 |
0058 | サイド3 独立宣言 ジオン共和国となる |
0065 | ジオン共和国内で、ダイクン派閥(温厚派)とザビ家派閥(軍事拡大派)の対立表面化 |
0068 | ジオン・ダイクン死亡 |
0069 | ミノフスキー粒子の存在が実証される ジオン公国を宣言 ジオン公国軍 発足 |
0070 | ジオン公国軍 メガ粒子砲を完成させる |
0071 | ミノフスキー粒子を利用した新兵器モビルスーツの開発に着手 ギレンによる「優性人類生存説」発表 |
0073 | ジオン公国軍 モビルスーツ第1号機ロールアウト |
0077 | ミノフスキー博士 ジオン公国の軍事化を危惧し、地球連邦へ亡命 |
0078 | サイド7 1バンチコロニー移住開始 |
0079 | 一年戦争勃発 |
補足説明:宇宙引越し事業団の役割
前身はフロンティア開発移民移送局と言います。
政策として移民させる訳ですので、その費用は政府が負担する事が前提である一方で、半強制と言える状況が生まれ、同時に反感や抵抗を招く結果となります。
これを緩和させ宇宙移民計画を円滑に進捗させるように、政府管轄外であるとする為の便宜的に作られたNGO組織です。
地球上の財産を宇宙に確実に運び出す事も宇宙移民計画実施の条件であったため、その中立性を保つ目的も含まれています。
補足説明:マスドライバーとは?
マスドライバーとは、惑星(地球や月等)から物資などを衛星軌道上に効率的に射出できる装置をいいます。
原理は簡単に言うと「吹き矢」の応用です。
吹き矢の「矢」が宇宙へ持っていかなくてはいけない物資だとすると、現在のロケットはその「矢」自体に推進装置をつけて射出する方法をとっています。
つまり、吹いて加速するための「筒」が使われていないのです。
一方のマスドライバーは、吹き矢のように物資を筒に入れ吹いて射出する方法です。
ロケット式は物資一個一個に推進装置を付けてあってそれを段階ごとに切り離して捨ててしまうので、コストが掛かってしまいますが、マスドライバーは物資を吹く装置が何回も使えるので、非常に経済的です。
しかし「吹き矢」と表現していますが、実際は銀河鉄道999の発車線路みたいな形をしています。
その他の使用例として、逆襲のシャアで アムロ・レイが月にガンダムを受領しに行き、その後 母艦のラー・カイラムに戻る際に月面のマスドライバーを使用して月の重力圏から射出されるシーンがあります。
マスドライバーが小型化したようなものが「アムロ!行きまーす!!」でお馴染み、モビルスーツ射出時に使われるカタパルトです。
ですが、マスドライバーとカタパルトでは施設規模が大きく違います。
「マス(mass)」とは質量とか塊とか その様な意味があり、圧倒的にマスドライバーの方が巨大な施設になります。
この技術は現在も実際に研究されている物で、将来 導入される可能性を秘めています。
ガンダムの世界ではスペースコロニーへの物資供給や、宇宙移民者の引越し 旅客船の発射台等に使われています。
マスドライバーのマンガ絵。
マスドライバーの推進装置とグライダーが持つブースターを併用して射出します。
グライダーの本体とブースターはロケットと違い、再利用されます。