星一号作戦を強行した地球連邦軍。
大激戦の末、ついにギレン・ザビ総帥が指揮する宇宙要塞「ア・バオア・クー」の陥落に成功しました。
ただ 勝利の一方、地球連邦軍も大きなダメージを受けた事は否めず、ジオン公国の本拠地 サイド3への侵攻を開始したいところですが、それは得策とは言えません。
そんな中、渡りに船。
ジオン公国側から和平交渉の申し入れがあり、ザビ家の壊滅と相まって戦争は終わりを迎える事になります。
グラナダ条約
戦争のピリオドとも言える終戦協定の内容とは、どの様なものなのでしょうか?
ザビ家亡き後の和平交渉。共和国制の復活
ジオン公国(サイド3)には、ザビ家の幹部がいます。
その人の名はダルシア・バハロ。
ジオン公国の首相です。
ソロモン陥落時に敗戦を意識したデギン公王は、言う事を聞かないギレン総帥に内緒で和平工作を画策していました。
その相談を持ちかけられていたのがダルシア首相で、ア・バオア・クーの陥落とザビ家の壊滅を確認すると、サイド3を即座に束ねて公国制を廃止。
共和国制を復活させ地球連邦政府に和平交渉を申し入れるのでした。
ジオン公国にとっては敗戦という最悪な結末となってしまいましたが、この段階において これは既に想定内。
デギン公王の意思を引き継ぎ、和平条約締結を目指します。
グラナダ条約 締結
自軍も消耗していた連邦政府は、この申し入れを承諾。
一年戦争勃発から一年経過した宇宙世紀0080.1.1に月面都市グラナダにて、終戦協定が結ばれました。
一年戦争緒戦でジオン公国に占領された月面都市グラナダ。
終戦協定はそのグラナダで行われました。
これをグラナダ条約と言います。
- 地球連邦による「ジオン共和国」の承認
- 共和国の連邦体制への編入
- 共和国軍の軍備制限
- 連邦政府または査察機関による共和国軍への定期的査察
- 連邦、共和国双方の戦争責任の免責
- 連邦主導による、旧公国戦争犯罪者の逮捕と裁判
- 公的機関に関する賠償
地球連邦政府は、ジオン共和国を一つの国家として認めはしました。
ただ、属国としての扱いに留めています。
- 連邦を支配下に置く目的と国家独立を目論んだ戦争行為。
- ニュータイプの概念と優性人類生存説を基に、およそ50億人の命を無作為に奪った事実。
これらを勘案すると、かなり譲歩した寛大な処置と言えます。
その狙いは、反発を抑えながらジオン共和国を操りやすくするためだと言われています。
別の捉え方をすれば、この戦乱を機に立場をわきまえて、宇宙移民者の権利を一部認めたとも言えます。
しかし「支配下」という形は崩しません。
終戦と新しい確執
このグラナダ条約をもって、一年戦争は終結しました。
どちらも正義でどちらも悪といえる戦争でしたが、何はともあれ これで復興へ向けて新しい生活が始まるかに見えました。
しかし、戦争は終わっていません。
- 神格化されたジオン・ズム・ダイクンとその思想。
- すり込まれた宇宙移民者の劣等と団結。
この広い宇宙空間で、ジオン残党兵は身を隠しながら再び反撃のチャンスを伺うのです。
3年後、新たな戦乱が始りマス。
要点・まとめ
- ザビ家全滅を受け、ジオン公国 ダルシア首相は公国制を辞め、共和国制を復活させ独裁政権を解いた。
- デギン公王から受けていた和平交渉を引き継ぎ地球連邦にその交渉を申し入れる。
- グラナダ条約が締結され、一年戦争は終わりを迎える。
- しかし、ジオン残党兵は身を潜め反撃のチャンスを伺い新しい戦争の原因となる。・・つづく
終戦協定は結ばれ、一年戦争は終結しました。
ただ、ジオン残党兵の士気は簡単に消え失せるものではありません。
新たなる戦乱は後に確実に起こるのです。
ガンダム入門塾では、ここまでの「一年戦争」を題材にしています。
これ以降の記事は一年戦争にまつわるキャラクターや兵器、裏話などを記述しています。
ジオン最大の宇宙拠点だったヨ。