戦争するからには莫大な資金が必要となります。
また、たくさんの犠牲を伴う事にもなり、それを指揮した指揮官やリーダーは、
- 敗北=死
を意味しています。
命を顧みずリスクを背負って戦争を仕掛けると言う事は、それなりの理由が存在するのです。
はじめの知識(基礎編)のおさらいになりますが、宣戦布告までの流れとその意義を確認しておきましょう。
ジオン公国の宣戦布告とその目的とは・・・?
ジオン公国の宣戦布告の目的は「宇宙移民者の主権独立」。
違った言い方をするなら「連邦支配からの脱却」です。
かつて、アメリカがイギリスの植民地から脱するために独立戦争を行ったのと同じで、宇宙空間に放り出され、植民地扱いをうけた宇宙移民者が、地球連邦から国家として独立する為に戦争を起こしました。
なぜ舞台が戦争なのか?でも記述している通り、地球の人口が90億人を突破し、環境破壊や水位上昇などが急速に悪化。
近い将来 人類が地球に住めなくなる事が予見されました。
そこで地球連邦政府は宇宙に人が住める環境「スペースコロニー」を作り、そこへ移住して地球の環境を保全・回復させると言う、全人類あげての壮大なプロジェクト「宇宙移民計画」をスタートさせます。
しかし、これには莫大な資金とストレスを伴い、人々へ地球からの「強制退去」を強いる事になります。
歳月の経過と宣戦布告
色々な問題を抱えながらも宇宙移民計画は進み、計画が始まって約50年後には地球の人口が20億人になるまでに進捗しました。
こうして宇宙移民計画の目処も立ち初め、目的に向かって順調に進んでいるかに思えましたが、地球連邦政府は突然、宇宙移民計画を中止してしまいます。
その理由は「地球の管理上 最低限の人材が必要で、移民させる人がいなくなった」という物でした。
その理由の一方で地球に居残っていた人々は、特権階級・政治家 等で、宇宙移民者との社会的格差も表面化していきました。
50年の歳月は、宇宙移民計画終了後の将来的ビジョンをも見失わせ、地球連邦政府は事実上この計画を放棄してしまったのです。
それでも地球連邦体制下に置かれていた宇宙移民者達は、地球上から管理され続け、その不信や反感は蓄積されていく事になります。
蓄積したそれらの感情は、必然的に宇宙移民者達の団結を生み、ついにはジオン・ズム・ダイクンやザビ家を中心とした「ジオン共和国」を活動の拠点であったサイド3に建国。
その宣言後 軍事組織をも編成し、宇宙に住む人々は真の独立と自由を目指し戦争を仕掛けるのです。


ジオン公国軍・軍旗
この旗の下に団結し戦いを挑みます。
そして宣戦を布告。
コツコツと準備し作り上げてきた軍備と新兵器モビルスーツを駆使して、先ずは月面都市「グラナダ」を制圧。
その後、地球連邦政府の管理下にあった サイド1,2,4に攻撃を加えました。


ジオンの活動に加担しなかった宇宙移民者も「敵」とみなし、地球連邦政府の管理下にあったサイド1,2,4にも攻撃を加えました。
こうして、実力行使によって国家独立の意義を訴え始めるのです。

【動画】宣戦布告後の緒戦の様子
悲惨な「一年戦争」の幕が切って落とされたのです。
要点・まとめ
この部分は、導入で物語の動機となる部分です。
詳しくは「ガンダムのストーリー。なぜ舞台が戦争なのか?」を参照してください。
ジオン共和国の経済・軍・メディア等を掌握し、国家中枢を司るザビ家
前列の家長・デギン
右からギレン・キシリア・ドズル・ガルマ