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劇場版で外されたガンタンクとGアーマー。その理由とは?

ガンタンクはTV版と劇場版で扱いが違います。

ガンタンク 【RX-75】

2013.08.20

劇場版では、ホワイトベース隊がジャブローに到着したときに降ろされて、代わりにガンキャノンがホワイトベースに追加され再び宇宙へ上がりました。

TV版ではそのままガンタンクを配備していますが、この設定が変わった理由と事情とは、どの様なものだったのでしょうか?

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 TV版 ホワイトベース隊の艦載機から読み取れる意図

ジャブロー出発時 TV版でのホワイトベース隊の艦載機は

  • ガンダム×1機 ガンキャノン×1機 ガンタンク×1機
  • Gアーマー×2機
  • ランチ(脱出艇)

モビルスーツの構成としてはV作戦の当初の考え方、「接近戦」「中距離からの支援」「長距離からの援護」のモビルスーツ構成を忠実に守り抜いています。

ガンタンクは宇宙空間での運用になりますが、キャタピラがくっついているのもお構いなしです。


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ぴろすけ
ガンタンクにはキャタピラが付いてます。
これで宇宙空間に出され、ザクレロと接近戦になった事もあります。
それはいくらなんでも無茶のような。。

また、G・アーマーが追加配備されていますが、ガンダムはあくまでも「テスト機」「試作品」であるため実験台であり、コアブロックシステムで分離合体できる特徴を他の兵器開発に応用できないかを研究する役割も受け持っています。

G・アーマー

2013.08.20
ハロAI強化ver.
Gアーマーとの連携でイロイロな運用例をテストする目的もあったみたいダヨ

この為、Gアーマーを1機追加し、そのままガンダムのパワーアップユニットを兼ねて携行させています。

これらを踏まえ、ホワイトベース隊の陣形を見てみましょう。

TV版のホワイトベース隊 基本布陣

TV

ぴろすけ
ガンダムを前線に押しやり、Gアーマーでフォローする陣形。
それを後ろからガンキャノン
またその後ろからガンタンク
更に後ろにホワイトベースとなり、縦に間延びした形になります。ホワイトベースへの距離が遠い分、援護を受けにくかったり、補給で帰還する時、時間が必要となりそうです。

この時、ホワイトベース隊は第13独立部隊と呼ばれ「おとり」としての活動が任務になっていますが、見方によっては孤立した厳しい環境下において1戦力と考えるのではなくガンダムとアムロの能力を試験・研究しているようにも見えます。

マチルダ中尉はホワイトベース隊に度々、危険を顧みず補給に訪れていますが、その中で「モルモット」と言う発言を用いてブライト艦長と会話するシーンがあります。

ハロAI強化ver.
第14話「時間よ、とまれ」でのやつダナ

一年戦争時、地球連邦軍はジオン公国に比べ技術的に10年遅れていると言われていましたので、研究のコアになっていたガンダムとアムロを、兵器開発はもちろんニュータイプ研究やその他、あらゆる面からモルモットの様に実験し倒す。

という意図が見て取れます。

目的がそこだとすると、行動の途中で仮に全滅しても仕方ない。

という立ち位置であったのではないのでしょうか?

実験材料であるガンダムに対してはコストの掛かっているG・アーマーをあてがい、それ以外は、ある物で補っておくと言う見た目に分かりやすい扱いなのか、ガンタンクを構わずそのまま運用させてるように見えます。

 劇場版 ホワイトベース隊の艦載機から読み取れる意図

ジャブロー出発時 劇場版でのホワイトベース隊の艦載機は

  • ガンダム×1機 ガンキャノン×2機
  • コアブースター×2機
  • ランチ

となっています。

ガンタンクは姿を消しガンキャノンが補充されています。

Gアーマーも姿を消していますが、劇場版では冒頭からGアーマーは設定がありません。

その代役がコアブースターでしたので、コアブースター×1機が補充されます。


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ハロAI強化ver.
FF-X7-Bst・コアブースター
コアファイターとドッキングできる戦闘機ダネ

一年戦争終盤に入っているこの頃、すでにジムの量産は始まっておりジムスナイパー等の遠距離から援護ができるバリエーション機もロールアウトされています。

量産体制に入ったという事はガンダムの戦闘データは不要となりますので、多大な戦果を上げ続けるガンダムを戦力として考え、相性のいいガンキャノンを補強。

宇宙空間では砲台にしかならないガンタンクは戦力外通告された形です。

しかし、これではV作戦の運用上ガンタンクが担う「長距離からの援護」が抜けてしまいます。

その部分については、ジャブロー出発前に改修されたホワイトベースが受け持って補い、補給・メンテナンスも含め総合的な援護を行います。

そこに中距離支援ができるガンキャノンを補充したと言う事は、「中盤を厚くした」構成になったとも言え、組織的な攻撃力が上がっています。

それに加え、戦闘機操縦や砲撃に定評があったスレッガー中尉が補充された為、コアブースターによって両脇をセイラ・マスとスレッガー・ロウが固め機動力も強化された布陣となりました。

劇場版のホワイトベース隊 基本布陣

cine

ぴろすけ
コアブースターが両脇を固め、その機動力で前線のガンダムと後方ホワイトベースまでの広範囲のフォローも行い、縦の動きを活性化させます。
そこに真ん中でガンキャノンがガンダム、コアブースターの支援を行い、それをホワイトベースが援護します。
全体的にコンパクトに構成され、互いにフォローし合える布陣と言えます。

こうして見てみると、組織的な底上げが出来ていて効果的な補強と選手交代も出来ていると言えます。

また、セイラ・マスがコアブースターのパイロットとなっていますが、これは「ニュータイプ適正テストの結果により」となっています。

これが意味することはニュータイプ研究において「検体」扱いされていて、アムロを含めホワイトベース隊全体が研究対象となっているようです。

「ニュータイプ部隊」と呼ばれることもありましたが、そう考えれば皮肉的な呼ばれ方です。

劇場版はTV版と比べると、1部隊として効果的に活かす構成と布陣にし、ニュータイプ研究もおいてもアムロだけでなく、より組織的な力が作用して研究を進めるという、現実的な描写に近づけるような意図が見て取れます。

 大人の都合もそこにはある。

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上記を簡単に要約すると

  • TV版はガンダムとアムロ頼り(設定の詰めが弱い?)
  • 劇場版は現実的・組織的・合理的

と言えるかもしれません。

ニュータイプの取り扱いについても、TV版の方が超能力者やエスパーみたいな扱いをされていて、劇場版では人類の進化する過程の変化として取り扱いされています。

表向きの話としては上記した通りかもしれません。

では、この様に変わった理由はなんだったのでしょうか?

裏では色々な都合があったようです。

よく取り沙汰されているのが、

  • ガンタンクは当時玩具として開発中だったので、本篇から姿を消す事が出来なかった。とか
  • スポンサーの要望と玩具の開発においてGアーマーは分離・合体・ガンダムとの連携など魅力的な商品になり得るので、オンエアされていた時はそのまま運用という形になった。
  • それらにあまり納得いっていなかったスタッフ達が、映画化になる時に本当にやりたかった方向へ近づける為、リアルな描写として思い切ってガンタンクとGアーマーを設定から外した。

この様な諸説、色々あるようです。

 まとめ・考察

劇場版とTV版のGアーマーとガンタンクの取り扱いの違いを記述しました。

  • TV版は熟慮されていない中、スポンサーの意見等が反映され、非常に苦し紛れな設定が見え隠れする。
  • 劇場版はそのうっぷんを晴らすかの如く、リアリティを追及した形になっている。

と言う感じでしょうか。

アニメ制作もビジネスですから、好きな様にやる為には実績が必要です。

実績が無いものはやはり皆心配して、悪い言い方をすれば「横槍を入れられる」と言う事ですね。

ガンダムがヒットして今に続いているのは、最初のこのガマンと実績が出来あがったからなのですね。

ぴろすけ
当時のスタッフさん。ありがとう!
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ABOUTこの記事をかいた人

ぴろすけ

ガンダムは好きですが、宇宙世紀でないシリーズは詳しくありません。 シャアとアムロが織りなす世界観が好きなのです! 「塾長」と称していますが、ただの一年戦争ヲタク。 熊本県在住 普通のサラリーマン。 階級は伍長あたりで、もちろんオールドタイプであります。。