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一撃必殺。

戦いの中では誰もが欲する切り札です。
一年戦争終盤、連邦・ジオン 双方共に 切り札を用いました。

各軍が用いたその一撃必殺兵器が

  • ソーラーシステム
  • ソーラ・レイ

これらの性能上の利点・欠点を踏まえ、どの様な用途や目的により採用され、どの様なタイミングで使用されたのでしょうか?

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ソーラーシステムの概要

ソーラーシステムとは一言で言うと

「太陽炉」

です。
って言われても、唐突過ぎてよく分からないですよね。

太陽炉とは光を集めて一点を高温にする装置で、原理は極めて単純です。

ソーラーシステムはこの動画の装置を、単純に巨大化したものです。

(動画)太陽炉の仕組み

ガンダムのソーラーシステムは20m×10mの鏡を宇宙区間に40万枚敷き詰めて(諸説あります)、この動画の原理でソロモンを焼きました。
(関連記事:ソロモン攻略戦
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このミラーを均等に並べていきます。

鏡とそれをコントロールする機材さえあれば、基本的に照射するためのエネルギーは必要ありません。

自然エネルギーであり、太陽さえあれば使用する事ができます。

ソーラ・レイの概要

一方のソーラ・レイとは、一言で言うと

「炭酸ガスレーザー」

です。
これも、そう言われてもよく分からない。

と言う事で解説しますと、二酸化炭素とヘリウム、アルゴンなどなどを砲身となるスペースコロニーのシリンダー内に充填させ、それらを基にエネルギーを加えて電磁波を増幅させ電子が衝突することでdこめ※´ヾжおgもえふす、、…。。。m(_ _)m・、、参りました。。
詳しくは:炭酸ガスレーザーへ。

・・・・です。

発射するには、上記の過程を行う為に大量の電力が必要となる為、周囲に太陽光パネルを展開し そこから電力を確保します。

(動画)ソーラ・レイ発射の様子

大量の電力を基に化学変化を発現させるため、発射後の砲身は莫大な熱を蓄えてしまい、次の発射に備えるためには冷却とメンテナンスとガス充填を含め10日程の時間が必要となるようです。

連邦は、なぜソーラーシステムを選択したのか?

地球連邦軍は、地球上での優位を確保した後 ジオンの本拠地である宇宙に進軍する事になりますが、ジオン本国のサイド3に侵攻するには、そこに攻略せねばなるまい2つの宇宙要塞が立ちはだかります。

それが、

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ギレン総帥が指揮する宇宙要塞
「ア・バオア・クー」
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ドズル中将が指揮する宇宙要塞
「ソロモン」

ジオンの支配下となっている月面都市グラナダと連携したこの鉄鎖を打ち破るに対し、既存兵力での投入で打開しようとすれば更なる戦争の長期化、すなわち消耗戦に突入する事になります。

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それを避けるため必要とされたのが「一撃必殺」
大きなダメージを一撃で加え、これら宇宙要塞を陥落させる事ができる兵器が求められました。

これが、連邦の一撃必殺兵器を必要とする理由です。

一撃必殺となれば、大量破壊兵器を思いつきますが南極条約によって核兵器等の使用は禁止されていますので、これは却下。
(関連記事:南極条約締結

宇宙へ侵攻してきた立場の地球連邦軍は、敵陣に攻め寄る事になるので巨大なビーム兵器やレーザー砲などの攻撃では侵攻中の味方を巻き添えにしてしまう可能性があります。

そんな状況や事情もあり、ソロモン攻略戦は敵を欺く陽動作戦を主体に立案されていきました。
モビルスーツの上陸により占領する事も含まれた作戦でしたが、やはり先に述べた通り戦争の長期化と消耗戦を防ぐならば味方に危害を加えることなく「ピンポイント」でありつつも「大きなダメージ」を与える事ができる一撃必殺兵器が、どうしても求められたのでした。

そんな都合のいい兵器がありますぅ?

必要な要件をまとめると、

  • ピンポイント攻撃が出来る
  • 大ダメージを与える事が出来る
  • 時間が無い
  • 新技術を開発する余裕も無い
  • 複雑な構造でないものが良い

この都合の良い、いいとこどりの兵器が準備できないか?

切羽詰った時こそ物事をシンプルに考えるべきで、そうなれば、原点回帰・より原始的な、よりアナログな方向へ思考は向けられることになります。

そこで取り沙汰されたのが太陽炉だったのです。
先の動画でもありましたが、太陽炉は光が集まった「焦点」でしか高い熱量を発揮しません。

つまり、焦点に居ない限り味方を傷つける事はないのです。

攻撃目標はソロモン。
要塞を焦点とする事は、その大きさからしても容易であり、太陽炉はやり方しだいでは理論上3000℃~6000℃もの熱量を発生させる事が可能で、しかもミラーを偏向させれば熱量を保ちながら焦点を移動させる事もできます。

ソーラーシステム
ピンポイントでありつつも、要塞の広い範囲に渡り攻撃を加える事が出来るのです。

「採用決定!」

姿勢制御のプログラムの開発と、鏡の量産。

この程度のハードルは、連邦の国力を持ってすれば朝飯前の事項なのです。

ジオンは、なぜソーラ・レイを選択したのか?

ソロモンが陥落し、地球連邦軍の侵攻を防げないジオン公国。

連邦が侵攻してくるのに対し、ジオンはア・バオア・クーと月面都市グラナダを基準とした防衛ライン上で「引いて守る」陣形をとっています。

そんな中、地球連邦は次の侵攻を開始すべく占拠したソロモン(コンペイトウ)を拠点とし体勢を整え始めるのでした。

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しかし、逆のジオンからしてみれば敵が集合していると言う事になるので、そこに一撃必殺の破壊兵器を放てば、一気に敵の数を減らすことができます。

攻め込まれている局面を一気に打開する。

これが、ジオンの一撃必殺兵器を必要とする理由です。
(関連記事:ソーラ・レイ計画

ギレン総帥は、この機会を逃せないのでデギン公王の認可を受け、スペースコロニーのシリンダー(筒)を改造したレーザー砲「ソーラ・レイ」の突貫建造に着手します。
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サイド3、3バンチ 密閉型スペースコロニー「マハル」。
改造後は砲身が40km×6kmにも及び(諸説あり)、その大口径から桁外れの威力と射程距離を誇ります。

引いて守っているジオンにとっては、自軍が積極的に前戦に出ている訳ではないので連邦と違ってピンポイント攻撃でなくてもいいのです。

レーザー砲であれば、その射線上の物は「全て」なぎ払う事ができます。

ある意味、無差別に攻撃をしても自軍にダメージが加わる事がありません。

意図的な何かがあれば別ですが。。

ソーラーシステムの効果

地球連邦軍は、宇宙侵攻の最初の作戦「ソロモン攻略戦」においてソーラーシステムの使用を決定します。

陽動作戦によるソーラーシステム稼動の準備。
その後、準備出来次第ソロモンに照射し、一気に陥落させる作戦です。
(関連記事:ソロモン攻略戦

結果的にはソロモンのスペースゲートを4000℃を越える高熱で照射し大きなダメージを与え、ミラーを偏向して照射ポイントを移動させながら壊滅寸前まで追い込む事に成功しました。

(動画)ソーラーシステム照射の様子

ソーラーシステム照射直前にジオンに存在を察知され、システムの一部を破壊されましたが残存したミラーの6割程度を再配置して、ダメ押しの2度目の照射も行う事ができました。

これにより、ジオン公国はソロモンを放棄。

連邦の思惑通り、長期戦と消耗戦を防ぐため、ジオンの宇宙要塞を短時間で陥落させ奪取する事に成功したのです。

ソーラ・レイの効果

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ジオン公国はソロモンを攻略され、劣勢を跳ね返すべくソーラ・レイを急造しました。

レーザーを筒から押し出す構造な為、射程距離はソーラーシステムを遥かに凌駕します。

先に述べたように、ソロモン宙域では連邦艦隊が次の作戦に備え集結をしている所でしたので狙いはそこかと思われましたが、照準はソロモン宙域から離れた「ゲルトルバ」に合わせることになりました。

その理由は、ゲルトルバにはデギン公王主導による和平交渉の場が設けられており、それに応じるべく連邦のレビル将軍が居合わせ護衛艦隊も集結していたからです。

ソーラ・レイは射線上のものは全てなぎ払う事ができます。
言い換えれば、ソーラ・レイはピンポイント攻撃ができないので、デギン公王ごと撃つと言う意味です。

つまりは、ギレン総帥は勝利を確信しているのです。

ソーラ・レイの威力は凄まじく、射線上の全てを消滅させました。

(動画)ソーラ・レイ発射の様子

そこには、次の作戦に備え移送中であったソーラーシステムも含まれていました。

ソーラ・レイは長いチャージ時間が必要ですので、2度目は発射できませんでしたが、レビル将軍とソーラーシステム、併せて連邦軍艦隊の30%を沈める事に成功したのです。

まとめ・考察

連邦・ジオンが用いたソーラーシステムとソーラレイについて記述しました。

連邦は

  • 要塞の陥落
  • 防衛ラインの突破
  • 戦争の長期化・消耗戦を防ぐ

主なこれらの目的により、ピンポイント攻撃でありつつ広範囲にまたがりダメージを与える事が出来る理由からソーラーシステムを採用しました。

ソーラーシステムは焦点を合わせることができれば、何度でも照射する事が出来ます。

ア・バオア・クーに侵攻した際にも使用する想定があったので、何度でも使えるというのはソーラーシステム採用に当たり、もう一つの大きな理由となっています。

また、仮に一部破壊され、小規模化しても焦点を合わせる事さえできれば、使い続ける事ができるのも重要なポイントです。

これらがソーラーシステムの利点なのですが、ミラーを配置する時にそれなりの時間を要してしまい、作戦展開のリズムを止めてしまうという欠点があります。
事実、ソロモン攻略戦では予定していた時間内に配置・照射する事ができませんでした。

一方のジオンは

  • 押し込まれた状態の打破
  • 政敵の排除

これらの目的がありました。

もはや個人的な感情が先行している様にも見えますが、ギレン総帥にとって一番の邪魔者であった政敵で父、デギン公王を戦時中の混乱に乗じてソーラ・レイの性能上の後付理由も加え、殺害したのです。

ソーラ・レイの利点は射程距離と桁外れの威力。
それらはソーラーシステムを遥かに凌駕します。

ただし、その威力が故、所詮コロニーの改造により作り出された急造兵器であった為、冷却とチャージに10日程の時間が必要で事実上、1度しか使えないと言う欠点がありました。

しかしソーラ・レイは、その威力と射程距離に目が向けられ、Zガンダムのグリプス戦役辺りから「コロニーレーザー」として兵器化されていきます。

サイド間に渡る遠距離攻撃が可能で、狙い撃ちされる脅威とそれによる軍事抑止力の一助となるからです。

方やソーラーシステムは射程距離の割には構成する面積を広くとる事と、取り扱うミラーの数が膨大で管理上の問題などから次第に兵器として採用されなくなっていきます。

なにはともあれ、互いに一矢報いたそれぞれの一撃必殺兵器。
しかし、ガンダムの立案当初 こんな事を思いついて旨い事 表現・描写したなぁと感心します。

劇中の目的や企てなどを含め、改めて兵器の在り方を考えてみると、ガンダムは何度観ても楽しめますね。

すいません。
以上、余談でしたー。

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