ミノフスキー・イヨネスコ型
熱核反応炉
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モビルスーツは電力を用いて稼動しています。
数十トンもあるモビルスーツを軽々と動かし、ジャンプやダッシュをもさせるならば莫大なエネルギーが必要となるはずです。
モビルスーツは何からその莫大なエネルギーを得て稼動しているのでしょうか?
現代において、電力の一部を原子力に頼っている事は皆さんもご存知だと思います。
大きなエネルギーを得る事が出来ますが、その一方 放射能の問題や施設の巨大化等、様々な問題を抱えています。
確かに原子力は大きなエネルギーを得る事が出来ますが、諸刃の剣なのです。
しかし、宇宙世紀になるとミノフスキー博士はそれらを解決する画期的な開発を行います。
それが、ミノフスキー・イヨネスコ型熱核反応炉です。
このサイトはあまり深く掘り下げず、分かりやすく解説する事をコンセプトとしています。
深すぎる所は割愛する事もありますが、図を用いて分かりやすく説明します。
核分離反応と核融合反応
現代の原子炉は核分離反応によってエネルギーを得ています。
これは、原子核(ウランやプルトニウムなど)に中性子をぶつけて原子核を分裂させるときに発生するエネルギーによってお湯を沸かし、その水蒸気で発電機を回して電力に変換しているのです。
しかし、この分離作用の時に沢山の放射能を放出する為、クリーンで安全であるとは言えません。
そこで、ミノフスキー博士は理論上可能な核融合反応によってエネルギーを得ようと考えました。
この考え方は核分離反応の真逆の仕組みで、原子核と原子核をぶつけて融合させ新しい原子核を作り、その融合するときに発生するエネルギーを電力へ転換する方法です。
この方法は核分離反応よりも放射能が出にくいという特性があるのですが、ゼロと言う訳ではありません。
核融合炉の問題点
核融合反応を起こす原料として宇宙世紀では重水素(デューテリウム 元素記号D)とヘリウム3(元素記号He3)を用いて融合させるD+He3反応と呼ばれる核融合を起こします。
この反応が最も高いエネルギーを得る事ができ、加えて放射能も極めて少なく抑えることが出来ます。
ヘリウム3は地球上にほとんど存在しない事から、ガンダムの世界では木星エネルギー開発船団を編成し、木星まで時間と金を掛けてヘリウム3を確保しに出向いています。(宇宙世紀年表参照)
また、この核融合反応を起こすには、燃料である原子をプラズマ状態にする必要があり、安定させるには1億℃をはるかに超える環境を作り出さなくてはなりません。(プラズマについてはこのページのはみ出しメモで解説)
その施設を作るとなると莫大な資金と場所や技術、時間が必要となります。
宇宙世紀に入ってサイド3などの密閉型コロニーではこの核融合炉によってエネルギーを得て人工太陽などの電力としていましたが、到底 モビルスーツに収まるような物ではありませんでした。
ミノフスキー・イヨネスコ型熱核反応炉と仕組み
本題のモビルスーツの動力源とは何か?とありますが、それはズバリ、核融合反応炉です。
原子力エネルギーを動力源としているのです。
しかし、上記したように到底モビルスーツに収まるようなものではありません。
それを可能にしたのが、ミノフスキー博士が発見したミノフスキー技術で作られたミノフスキー・イヨネスコ型熱核反応炉です。
原子炉を その当時理論上可能な技術であったI・フィールドによって構成し、そのI・フィールドを使って炉内を電磁誘導する事によって圧縮し安定化させる事で、プラズマを安定させるという理論でした。
この理論によってD+He3反応を効率よく行う環境を手に入れる事が可能で(この反応によってミノフスキー粒子が生まれるらしい)更に、このI・フィールドの特性によって放射能を封じ込める事も可能でした。
またI・フィールドを使ってエネルギーを直接取り出すことも理論上可能で、これまでのお湯を沸かして発電機を回すようなロスを解消し、小型で極めて安全な原子炉として研究が進められるはずでした。
モビルスーツへの転用
ミノフスキー博士はもともと異端児的な人物で、このI・フィールドを利用した理論は当初学会に受け入れられず、ミノフスキー博士は学会を追放されてしまいます。
しかしジオン公国はミノフスキー博士の理論に期待し(半分は賭けかも)サイド3にミノフスキー物理学会を設立させます。(宇宙世紀年表参照)
このミノフスキー理論を用いて新しい戦術を模索していたジオン公国は、ミノフスキー粒子の特性である光学観測機器の機能を奪う事を確認し、さらにその環境下で戦えるモビルスーツの開発に着手しました。
しかし、核融合炉の小型化に成功したと言えど、モビルスーツサイズまでにするのには時間を要し、ザクTでも記述した様に、MS−04までは兵器として実用レベルに達する事が出来ませんでした。
そして、MS−05 ザクTに更に小型化に成功したミノフスキー・イヨネスコ型熱核反応炉を搭載し、はじめて量産化されました。
プロトタイプガンダムに搭載された核反応炉の図
こうして、モビルスーツは莫大なエネルギーを得る事に成功し、戦場での脅威と化していきます。
モビルスーツの進化
南極条約で使用が禁止されたNBC(核 化学 生物)兵器の次に強力とされるビーム兵器を使うにはミノフスキー粒子を大量に消費しなければなりません。
そうなると、ミノフスキー粒子を作り出す役目もある核融合炉の出力は巨大化する方向へ進み、後にはI・フィールドバリアーを装備する兵器や、 ZZガンダムのように一撃で戦艦を撃破してしまうモビルスーツも開発されます。
ミノフスキー博士は、U・C0077に軍事化するジオン公国に危惧し地球連邦政府へ亡命しますが、自らの画期的な技術が大量破壊兵器になる事態を想像したのでしょう。
しかし、その技術が一週間戦争時に45億人をも超える死者を出す事になる所までは想像できたのでしょうか?
化学者のより良い技術はいつも破壊の道具へ使われている気がします。
相対性理論などもそうです。
本当の未来ではこの様な事がおきない様に祈りつつ、化学の進歩を期待します。
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※一部 推測の箇所もあります。ご了承ください。
はみ出しメモ
核融合炉補足説明 プラズマとは?
原子核同士をぶつけてエネルギーを得る核融合反応はとてつもない高温が必要です。
なぜか?その理由は下記の通りです。
そもそも原子核はプラスの電子を帯びている為、プラスとプラスが反発し、本来ならば原子核同士は融合する事はできません。
原子を構成している電子と原子核は温度を上げてあげると高速で動き回る特性を持っています。
通常1万度を超えるとその動きは活発化し この状態をプラズマ状態と呼びます。
高い温度が必要なのは、この様にプラズマ状態にし、プラスとプラスの反発しあう力をも上回るスピードで原子核同士をぶつける必要があるからなのです。
実際、核融合反応を起こすには、更に高温の一億度以上の環境が要求されます。
核融合反応は現代の理論上は可能なのですが、この様な環境を作り出すことが難しいため実用状態になっていません。
ちなみに太陽は核融合反応が起きているので、距離が離れている地球に対しても有り余る光とエネルギーをもたらしているのです。はみ出しメモ一覧へ