ジオン公国軍はブリティッシュ作戦での一撃必殺終戦を狙っていた為、一年戦争開戦前はザクシリーズのみを作戦遂行の為の作業用として また迎撃や攻撃用として、計3000機程、量産していました。
それと別に作戦成功後の地球連邦軍統治の為に、更に新しいモビルスーツの開発(ドムやズゴック等)を行っていましたが、そこには効率性に関わる大きな問題がありました。
ジオン公国軍は短期決戦を望む余り、長期的視野でのモビルスーツ開発を行っておらず、それぞれのモビルスーツが設計から部品形状まで全く別個の物となっていたのです。
つまり、規格の統一などを行っておらず、コストを意識したモビルスーツ生産をやっていなかったのです。
車で例えると、シャシー(車体)は一緒で、それを基にセダンやクーペ、バン等を作る事が効率よい訳ですが(事実、車メーカーはそうしています)、その様なコスト意識を持っていなかったのです。
ただし それにはちゃんとした狙いもあり、ジオン公国軍は性能の高いモビルスーツを入手したかったので、技術を競わせるために各メーカーの考え方を尊重したという背景もあります。規格統一に至らなかったのはそのような理由もあります。
ハッタリで望んだ南極条約も失敗に終わり、戦争は長期化する事になりますが、ジオン公国は国力も無い上、モビルスーツ製造に多大なコストを掛けていた為、無理矢理コスト削減計画を発令します。
それが、総合整備計画です。
これは、ギャンの搭乗者 マ・クベ少佐の発案と言われていますが、マ・クベが軍事産業に要求した物は
「ザクの生産ラインで全てのモビルスーツを製造する」
と言うものでした。
つまり、各モビルスーツの構成部品などを規格化して、違うモビルスーツを同じラインで作れるようにし、生産とバリエーションに対するコストを下げようとしたのです。
主な規格統一は
①マニュピレーター(手)の規格統一(手の形状を同じにする事により、他のモビルスーツの武器も使用できるようにする)
②コックピットの規格統一(搭乗機種が変わっても同じ操縦方法で操縦できるようにする)
③主な構成部材の規格統一(生産部品の互換性を高め、1機当りの生産コストを下げる)
などが主な内容です。
この総合整備計画はUC0079.02に発令されましたが、設計の見直しや互換性の調整などに約4ヶ月を費やした為、その間の新型モビルスーツ開発は全て中止される事になりました。(ドムやゴッグなどは開発が完成に近かった為、そのまま製造された)
その為、新型機 ゲルググも終戦直前に量産される結果となり、総合整備計画で生産されたモビルスーツは活躍の場をほとんど与えられなかったのです。
総合整備計画で製造された主な機体は、
等があり、総合整備計画によって生産されたモビルスーツは非常に高性能であったと言われています。
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